Solaris のシステム管理 (システム管理エージェント)

システム管理エージェントの概要

システム管理エージェントは RFC 3411 (http://www.ietf.org/rfc/rfc3411.txt ) を実装しています。SMA は、SNMP プロトコルを使ってシステム管理を行う軽量エージェントです。SMA は、Solaris ソフトウェアに標準 SNMP エージェント基盤を提供します。SMA は、アプリケーションプログラミングインタフェースに書き込まれたモジュールと AgentX サブエージェントを使って拡張できます。システム管理エージェントでモジュールを拡張する方法については、『Solaris System Management Agent Developer’s Guide 』を参照してください。AgentX の詳細については、http://www.ietf.org/rfc/rfc2741.txt を参照してください。

システム管理エージェントは、スタンドアロンエージェントとして設計されています。SNMP プロトコルを使って SMA と通信する管理アプリケーションは、複数で同時に SMA にアクセスできます。SMA は既存の SNMP エージェントと共存できます。SMA は、従来の SNMP エージェントの一部の代わりになります。

SMA は、Net-SNMP オープンソース実装バージョン 5.0.9 に基づく、Sun の新しい SNMP エージェントです。このオープンソース実装については、http://www.net-snmp.org/ を参照してください。このオープンソース実装は、以前は「UCD-SNMP」と呼ばれていました。システム管理エージェントは、最新の SNMP 標準をサポートするように設計されています。

今回の Solaris リリースでは、システム管理エージェントと Solstice Enterprise AgentsTM ソフトウェアを共存させることができます。Solstice Enterprise Agents ソフトウェアの詳細については、『Solstice Enterprise Agents 1.0 ユーザーズガイド』を参照してください。システム管理エージェントは、SNMP マネージャーとしては、Solstice Enterprise Agents ソフトウェアと同様に機能します。Solstice Enterprise Agents ソフトウェアとは異なり、システム管理エージェントは SNMPv3 をサポートしています。システム管理エージェントは、Solstice Enterprise Agents ソフトウェアよりも多くのデフォルト MIB をサポートしています。

Solstice Enterprise Agents から システム管理エージェントへの移行方法については、「Solstice Enterprise Agents ソフトウェアからの移行」を参照してください。Solstice Enterprise Agents から システム管理エージェントへのアプリケーションの移行方法については、『Solaris System Management Agent Developer’s Guide 』を参照してください。