WHERE 句は、照会のスコープを狭めるためのものです。この句には条件式が含まれています。これらの条件式には、プロパティまたはキーワード、演算子、定数が含まれます。
次に、SELECT 文のあとに追加する WHERE 句の構文の例を示します。
SELECT CIMinstance FROM CIMclass WHERE conditional_expression |
WHERE 句の conditional_expression は、次の形式です。
property operator constant
expression には、プロパティまたはキーワード、演算子、定数を指定します。WHERE 句を SELECT 文の後に追加するには、次のどちらかの形式を使用します。
SELECT instance FROM class WHERE constant operator property |
WHERE 句は次の規則に従う必要があります。
定数の値は、プロパティに対して適切なデータ型です。
演算子は、有効な WQL 演算子です。
演算子のどちらかが、プロパティ名または定数になります。
任意の算術式を指定することはできません。たとえば、次の照会では、ready 状態のプリンタを持つ Solaris_Printer クラスのインスタンスだけが返されます。
SELECT * FROM Solaris_Printer WHERE Status = `ready' |
WHERE 句内では、論理演算子やカッコ式を使用して、プロパティ、演算子、定数からなる複数のグループを結合することができます。各グループは、演算子 AND、OR、または NOT で結合されている必要があります。
次の例では、Name プロパティに home か files が設定されている Solaris_FileSystem クラスのすべてのインスタンスを取得します。
SELECT * FROM Solaris_FileSystem WHERE Name= `home' OR Name= `files' |
次の例では、名前が home か files のディスクのうち、一定の使用可能な容量が残っており、Solaris プラットフォームのファイルシステムを持つディスクを取得します。
SELECT * FROM Solaris_FileSystem WHERE (Name = `home' OR Name = `files') AND AvailableSpace > 2000000 AND FileSystem = `Solaris' |
SELECT 文の WHERE 句の二値式では、次の標準の WQL 演算子を使用できます。
表 5–4 WHERE 句で使用できる WQL 演算子
演算子 |
説明 |
---|---|
= |
等しい |
< |
より小さい |
> |
より大きい |
<= |
以下 |
>= |
以上 |
<> |
等しくない |