Solaris モジューラデバッガ

バッファーの状態

カーネルメモリーアロケータが作用する領域は、カーネルヒープを構成する仮想記憶のバッファーの集まりです。これらのバッファーは、キャッシュと呼ばれる一様なサイズと目的を持ったセットにグループ化されます。各キャッシュには、バッファーのセットが含まれています。これらのバッファーの一部は現在未使用です。つまり、これらはまだアロケータのクライアントに割り当てられていません。残りのバッファーは割り当て済みです。つまり、そのバッファーへのポインタが、アロケータのクライアントに提供されています。アロケータのクライアントが、割り当てられているバッファーへのポインタを保持していない場合には、そのバッファーは解放することができないので、リークしていると言われます。リークしているバッファーは、カーネル資源を無駄使いしている正しくないコードを示しています。