Solaris モジューラデバッガ

ジョブ制御との対話

ジョブ制御によって停止されている (つまり、SIGTSTPSIGTTIN、または SIGTTOU で停止されている) ユーザープロセスにデバッガが接続されている場合、継続用の dcmd で継続しようとしても、そのプロセスは再び「動作中 (running)」に設定できません。対象プロセスが同じセッションのメンバーである場合 (つまり、MDB と同じ制御端末を共用している場合)、MDB は関連するプロセスグループをフォアグラウンドに持ってきて、SIGCONT でプロセスを継続し、そのプロセスをジョブ制御の停止から再開しようとします。このようなプロセスから MDB を切断すると、MDB はそのプロセスグループをバックグラウンドに戻してから終了します。対象プロセスが同じセッションのメンバーでない場合、MDB はそのプロセスを安全にフォアグラウンドに持ってくることができないので、MDB はデバッガに関してはそのプロセスを継続しますが、そのプロセスはジョブ制御によって停止されているままになります。この場合、MDB は警告を出力するので、ユーザーは適切なシェルから fg コマンドを実行して、プロセスを再開する必要があります。