MDB が動作中のユーザープロセスに接続するとき、プロセスは停止し、継続用の dcmd の 1 つが適用されるまで、あるいは、デバッガが終了するまで停止したままになります。-p オプションでデバッガをプロセスに接続する前、あるいは、::attach または :A コマンドを発行する前に、-o nostop オプションを有効にしている場合、MDB はプロセスに接続しますが、プロセスを停止しません。プロセスが動作している間、 (結果の整合性は失われるのにも関わらず) プロセスは通常どおりに監視でき、ブレークポイントや追跡用のフラグも有効にできます。プロセスが動作している間に :c または ::cont dcmd を実行した場合、デバッガはプロセスが停止するまで待機します。どの追跡対象ソフトウェアイベントも発生しない場合、 :c または ::cont の後、割り込み文字 (通常は ^C) を入力すると、プロセスを強制的に停止し、デバッガに制御を戻すことができます。
:R、::release、:r、::run、$q、または ::quit dcmd を実行した場合、あるいは、EOF またはシグナルなどの結果としてデバッガが終了した場合、MDB は現在動作中のプロセスを (もしあれば) 解放します。プロセスが本来デバッガで :r または ::run を使用して作成されていた場合、そのプロセスは解放されると、SIGKILL が送信された場合と同じように強制的に終了されます。プロセスが MDB に接続される前にすでに動作していた場合、そのプロセスは解放されると、もう一度「動作中 (running)」に設定されます。プロセスを解放して停止および放棄したままにするには、::release -a オプションを使用します。