Solaris モジューラデバッガ

ファイルシステム

MDBファイルシステムのデバッギングサポートには、vnode ポインタを対応するファイルシステムのパス名に変換する組み込み機能が含まれています。この変換は、Directory Name Lookup Cache (DNLC) を使用して行われます。その理由は、キャッシュはすべてのアクティブ vnode を保持しているわけではないので、一部の vnode はパス名に変換することができず、名前の代わりに「??」が表示されるからです。

dcmds

::fsinfo

マウントされているファイルシステムのテーブルを表示します。これには、vfs_t アドレス、ops ベクトル、および各ファイルシステムのマウントポイントが含まれます。

::lminfo

ロックマネージャーによって登録されたアクティブネットワークロックを持つ vnode のテーブルを表示します。各 vnode に対応するパス名が示されます。

address ::vnode2path [-v]

指定された vnode アドレスに対応するパス名を表示します。-v オプションを指定すると、この dcmd はより詳細な表示を出力します。これには、各中間パスコンポーネントの vnode ポインタが含まれます。

walker

buf

アクティブなブロック I/O 転送構造体 (buf_t 構造体) のセットに対して反復適用します。buf 構造体は、<sys/buf.h> で定義されます (詳細については、buf(9S) のマニュアルページを参照)。