Solaris モジューラデバッガ

エラー回復メカニズムの使用

デバッガとその dmod は同じアドレス空間内で動作するので、dmod にバグがあると、MDB がコアをダンプしたり、誤動作したりする可能性があります。MDB の resume 機能 (「シグナル処理」を参照) はこのような状況に対して、制限付きで回復メカニズムを提供します。しかし、dmod 自身の状態やデバッガの大域的な状態だけでは、MDB は 当該 dmod が壊れているかどうかを最終的には判断できません。したがって、resume 操作は安全であるとは保証されず、また、その後のデバッガのクラッシュを防ぐこともできません。resume によるもっとも安全な対処方法は、重要なデバッグ情報を保存し、デバッガを停止し再起動します。