表 22–1 は、Solaris カーネルに定義されている SDT プローブです。これらのプローブの名前の安定性とデータの安定性は、どちらも「非公開」です。これは、ここでの記述がカーネルの実装を反映しているため、確約されたインタフェースとして推測されるべきでないからです。DTrace の安定性機構の詳細については、「安定性」を参照してください。
表 22–1 SDT プローブ
プローブ名 |
説明 |
arg0 |
---|---|---|
callout-start |
コールアウトの実行直前に起動するプローブ (<sys/callo.h> を参照)。コールアウトは、timeout(9F) の実装を表すものであり、システムクロックによって定期的に実行されます。 |
実行されるコールアウトを表す callout_t のポインタ (<sys/callo.h> を参照)。 |
callout-end |
コールアウトの実行直後に起動するプローブ (<sys/callo.h> を参照)。 |
直前に実行されたコールアウトを表す callout_t のポインタ (<sys/callo.h> を参照)。 |
interrupt-start |
デバイスの割り込みハンドラを呼び出す直前に起動するプローブ。 |
割り込みデバイスを表す dev_info 構造体のポインタ (<sys/ddi_impldefs.h> を参照)。 |
interrupt-complete |
デバイスの割り込みハンドラから復帰した直後に起動するプローブ。 |
割り込みデバイスを表す dev_info 構造体のポインタ (<sys/ddi_impldefs.h> を参照)。 |