デフォルトの設定では、複数の集積体が、D プログラムに記述された順番で表示されます。この設定を変更するには、集積体を出力する printa() 関数を使用します。第 12 章出力書式でも説明しますが、printa() 関数は、集積体データの書式を書式文字列を使って正確に設定したい場合にも使用します。
D プログラム内の printa() 文で集積体の書式が設定されていない場合、dtrace コマンドを実行すると、集積体データのスナップショットが生成され、その結果はトレースの完了後に 1 回だけ、デフォルトの集積体の書式で出力されます。printa() 文で集積体の書式が設定されている場合、デフォルトの動作は無効になります。プログラムの dtrace:::END プローブ節に printa(@aggregation-name) という文を追加しても、同じ結果が得られます。集積関数 avg()、count()、min()、max()、およびsum() のデフォルトの出力書式では、各組の集積値に対応する 10 進整数値が出力されます。集積関数 lquantize() と quantize() のデフォルトの出力形式では、結果の ASCII テーブルが出力されます。集積体の組の出力は、個々の組要素に trace() を適用した場合と同じになります。