Oracle Solaris セキュリティーサービス開発ガイド

名前型

名前型は、関連する名前の形式を示しています。名前と名前型の詳細は、 「GSS-API における名前」および 「GSS-API の OID」を参照してください。GSS-API は、次の表に示す gss_OID 名前型をサポートしています。

GSS_C_NO_NAME

シンボリック名 GSS_C_NO_NAME は、名前の転送で提供される値がないことを示すパラメータ値として推奨されます。

GSS_C_NO_OID

実際のオブジェクト識別子ではなく、NULL の入力値に相当します。この値を指定した場合、関連する名前が機構に固有なデフォルトの印刷可能な構文に基づいて解釈されることを示します。

GSS_C_NT_ANONYMOUS

匿名を確認する方法。この値と比較することによって、名前が匿名の主体を参照するかどうかを機構に依存しない方法で確認できます。

GSS_C_NT_EXPORT_NAME

gss_export_name() 関数でエクスポートされた名前。

GSS_C_NT_HOSTBASED_SERVICE

ホストコンピュータに関連付けられたサービスを表します。この名前型は、サービス (service) とホスト名 (hostname) の 2 つの要素からなり、service@hostname の書式で記述されます。

GSS_C_NT_MACHINE_UID_NAME

ローカルシステム上のユーザーの、数値によるユーザー識別子を示します。この値の解釈方法は OS に固有です。gss_import_name() 関数はこの UID をユーザー名に解釈処理し、ユーザー名形式として扱います。

GSS_C_NT_STRING_STRING_UID_NAME

ローカルシステム上のユーザーの数値によるユーザー識別子を表す数字文字列を示します。この値の解釈方法は OS に固有です。この名前型はマシン UID 形式に似ていますが、バッファーにはユーザー ID を表す文字が入っています。

GSS_C_NT_USER_NAME

ローカルシステム上の指定されたユーザー。この値の解釈方法は OS に固有です。この値は username の書式で記述されます。