Oracle Solaris セキュリティーサービス開発ガイド

libsasl の初期化

クライアントは sasl_client_init() を呼び出すことで libsasl をクライアント用に初期化します。サーバーは、sasl_server_init() を呼び出すことで libsasl をサーバー用に初期化します。

sasl_client_init() の実行時には、SASL クライアントプラグイン、クライアントの機構プラグイン、およびクライアントの標準化プラグインが読み込まれます。同様に、sasl_server_init() の呼び出し時には、SASL サーバープラグイン、サーバーの機構プラグイン、サーバーの標準化プラグイン、およびサーバーの auxprop プラグインが読み込まれます。sasl_client_init() の呼び出し後、追加のクライアントプラグインは、sasl_client_add_plugin()sasl_canonuser_add_plugin() を使用して追加できます。サーバー側では、sasl_server_init() の呼び出し後、追加のサーバープラグインは、sasl_server_add_plugin()sasl_canonuser_add_plugin()、および sasl_auxprop_add_plugin() を使用して追加できます。SASL 機構は Solaris ソフトウェアの次のディレクトリに格納されます。

ただし、SASL_CB_GETPATH コールバックを使えば、このデフォルトの場所を変更できます。

この時点で、必要な大域コールバックのすべてが設定されています。SASL クライアントと SASL サーバーには、次のコールバックを含めることができます。

さらに SASL サーバーには、SASL_CB_GETCONF コールバックも含めることができます。