Oracle Solaris セキュリティーサービス開発ガイド

SASL セッションの解放

SASL 接続コンテキストを解放する必要があるのは、そのセッションを再利用しない場合だけです。sasl_dispose() は、SASL 接続コンテキストと関連するすべてのリソースおよび機構を解放します。sasl_done() を呼び出す場合、その前に SASL 接続コンテキストを破棄しておく必要があります。SASL 接続に対するコンテキストリソースを解放することは、sasl_done() の責任ではありません。libsasl のクリーンアップ」を参照してください。

SASL セッションが解放される際、すべての状態が解放される可能性がある旨が、関連する機構に通知されます。SASL セッションを解放する必要があるのは、そのセッションを再利用しない場合だけです。それ以外の場合、別のセッションがその SASL 状態を再利用できます。クライアントとサーバーのどちらも、sasl_dispose() を使って SASL 接続コンテキストを解放します。