CTL により、以下に示す新しい擬似リソースが XmRendition に追加されました。擬似リソースの説明は、表の後にあります。
表 6–1 XmRendition の新しいリソース
名前 |
クラス/タイプ |
アクセス |
デフォルト値 |
---|---|---|---|
XmNfontType |
XmCFontType/XmFontType |
CSG |
XmAS_IS |
XmNlayoutAttrObject |
XmClayoutAttrObject/String |
CG |
NULL |
XmNlayoutModifier |
XmClayoutModifier/String |
CSG |
NULL |
レンディションフォントオブジェクトのタイプを指定します。CTL では、このリソースの値が XmFONT_IS_XOC の値になっている必要があります。それ以外の値が設定されていると、XmNlayoutAttrObject と XmNlayoutModifier リソースは無視されます。
このリソースの値が XmFont_IS_XOC で、XmNfont リソースが設定されていない場合、XmNfontName リソースの値は、その作成時点で、XmNlayoutAttrObject リソースにより指定されたロケール、または現在のロケールの XOC オブジェクトに変換されます。さらに、XmNlayoutModifier リソースの値は XOC に関連付けられた任意のレイアウトオブジェクトに受け渡されます。
AttrObject 引数を指定します。このリソースは、この XmRendition に関連付けられた XOC に関連付けられた Layout Object の作成に使用されます。この文字列の構文およびセマンティクスについては、レイアウトサービス m_create_layout() の仕様を参照してください。Layout Modifier Orientation の出力値と XmNlayoutDirection ウィジェットリソースの相互作用については、上述の XmNfontType の説明を参照してください。
この XmRendition の XOC とともに使用されるレイアウトオブジェクトに受け渡されるレイアウト値を指定します。この文字列の構文およびセマンティクスについては、『CAE Specification』を参照してください。
XmRendition{Retrieve,Update} を用いてこのリソースを設定すると、文字列はこのレンディションに関連付けられた XOC に関連付けられたレイアウトオブジェクトに受け渡されます。レイアウトサービスは以上の手続きにより動的に構成されます。Orientation、Context、TypeOfText、TextShaping、または ShapeCharset を変更すると予測不能な動作が生じる可能性があります。
XmNlayoutModifier は、XmRendition に関連付けられたテキストのレイアウト動作に影響します。たとえば、数値のレイアウトデフォルト値が NUMERALS_NOMINAL ならば、XmNlayoutModifier に @ls numerals=nominal:national または @ls numerals=:national を設定することにより、NUMERALS_NATIONAL に変更することができます。
レイアウト値は以下の各グループに分類できます。
エンコーディング記述 – TypeOfText、TextShaping、ShapeCharset (およびロケールのコードセット)
TypeOfText はセグメント順であり、不透明なブロックとして表すことができます。通常、レンディションオブジェクトを通じてこれらの値を動的に変更することは無意味です。ほとんどの場合、予測不能な動作を生じる結果となります。
レイアウト動作 – Orientation、Context、ImplicitAlg、Swapping、および Numerals。Orientation と Context は、動的に変更すべきではありません。ImplicitAlg、Swapping、Numerals を変更するようにしてください。
編集動作 – CheckMode