Java Desktop System Release 3 ご使用にあたって (Solaris 10 版)

1.10.1.7 従来のロケール固有のアプリケーションの起動

Unicode UTF-8 への移行準備が整っていないアプリケーションの場合、フロントパネルにランチャーを作成すると、従来のロケールでアプリケーションを開始できます。コマンドラインからアプリケーションを直接開始することもできます。アプリケーションのランチャーを作成するには、次の手順を実行します。

  1. フロントパネル上のランチャーを配置したい場所で右クリックします。

  2. 「パネルに追加」 -> 「ランチャー」と選択します。

  3. 「ランチャーの作成」ダイアログの「コマンド」フィールドに、次の形式で入力を行います。

    env LANG=locale LC_ALL=locale アプリケーション名

    たとえば、/usr/dt/bin から motif-app という名前のアプリケーションを中国語の Big5 ロケールで開始する場合は、「ランチャーの作成」ダイアログの「コマンド」フィールドに、次のテキストを入力します。

    env LANG=zh_TW.BIG5 LC_ALL=zh_TW.BIG5 /usr/dt/bin/motif-app

    アプリケーションの正しい LD_LIBRARY_PATH を指定しなければならない場合もあります。

  4. 「了解」をクリックすると、パネルにランチャーが作成されます。

従来のロケール固有の CLI (コマンドラインインタフェース) アプリケーションを実行する場合は、まず従来のロケールで端末エミュレータウィンドウを開いた後、同じ端末エミュレータウィンドウで CLI アプリケーションを実行します。端末エミュレータウィンドウを従来のロケールで開くには、次のコマンドを入力します。

env LANG=locale LC_ALL=locale gnome-terminal --disable-factory.

端末エミュレータウィンドウの「文字エンコーディングの設定」メニューでエンコーディングを変換すれば、従来のロケールで新規の端末エミュレータウィンドウを開く代わりに、現在の端末エミュレータウィンドウでロケール設定を UTF-8 から従来のロケールに切り替えることができます。この場合、現在のシェルに対して LANG および LC_ALL 環境変数を設定し直す必要があります。