Java Desktop System Release 3 問題の解決方法

第 1 章 システムレベルの問題

本章では、Java Desktop System Release 3 に関するシステムレベルの既知の問題について説明します。

1.1 ユーザー環境設定の一部に互換性がない

プラットフォーム 

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

旧バージョンの GNOME Desktop でのホームアカウントの設定が、Java Desktop System Release 3 の GNOME Desktop のバージョンに完全に互換していない。 

解決方法 

環境設定を設定し直してください。 

1.2 ファイルマネージャでファイルを開けない

プラットフォーム 

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

バグ ID: 5107407 

無効な NFS マウントが原因で、ファイルマネージャでファイルを開けない場合があります。無効な NFS マウントは、Solaris システムの場合、/wabidisk という名前のフォルダで示されます。ファイルマネージャで / ディレクトリを開くと、ファイルマネージャウィンドウを開いた直後に、同じウィンドウで別のフォルダを開けない場合があります。/wabidisk という無効なマウントは、ネットワークから除去、切断、または電源を切られたシステムを示します。この問題は、親を開いた後、無効な NFS マウントの兄弟にのみ影響があります。

解決方法 

数分すれば、フォルダは正常に開きます。この問題が発生した場合は、システム管理者に NFS マウントのクリーンアップを依頼してください。 

1.3 グラフィックおよびロケール関連の問題

プラットフォーム 

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

バグ ID: 6207091 

ビデオカードを 2 枚使用しているシステムで、X サーバーのグラフィック設定を正常に実行できない場合があります。この設定は、通常、インストールプロセスの最後に実行されます。ビデオ出力の設定時、両方のモニターに白黒の平行線模様が表示されます。これは、X サーバーが動作していることを示しています。しかし、後続の SaX2 設定プログラムが開始されません。

この時点でシステムをリブートすると、キーマッピングがドイツ語ロケールに変更されます。ドイツ語以外のキーボードを使用している場合、GDM ログインマネージャを介して正常にログインできなくなります。 

解決方法 

ビデオカードを 1 枚だけ使用します。システムをシャットダウンし、ビデオカードを取り外した後、Java Desktop System を再インストールします。これで、インストール中に選択したロケールが保持され、正常に動作します。また、システムに装着されたビデオカードも正しく設定できます。 

1.4 グラフィックメニューに Gimp が表示されない

プラットフォーム 

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

バグ ID: 6209566 

Gimp がグラフィックメニューにない。 

解決方法 

/usr/share/applications/gimp-2.0.desktop ファイルを編集し、TryExec および Exec 変数に Gimp バイナリへのフルパスが含まれていることを確認します。

次の手順を実行します。

  1. 端末ウィンドウを開きます。

  2. vi コマンド等で /usr/share/applications/gimp-2.0.desktop ファイルを開き、次のコマンドを入力します。

    set TryExec=/usr/sfw/bin/gimp2.0

    set Exec=/usr/sfw/bin/gimp-remote-2.0 %u

1.5 アプリケーション依存性

プラットフォーム 

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

バグ ID: 6208829 

StarSuite 7 で、システム上に Mozilla が検出できない場合、StarSuite 7 のオンライン登録ができない場合があります。文書を正しく送信するには、StarSuite 7 で電子メールおよびカレンダアプリケーションを検出できなければなりません。 

解決方法 

/usr/sfw/bin を PATH に追加します。

次の手順を実行します。

  1. 端末ウィンドウを開きます。

  2. vi コマンド等で /usr/share/applications/gimp-2.0.desktop ファイルを開き、次のコマンドを入力します。

    export PATH=/usr/sfw/bin:$PATH

1.6 日本語入力方式が GTK+2 アプリケーションより先にキーイベントを取得できない

プラットフォーム 

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

バグ ID: 5013233 

GTK+2 アプリケーションと日本語入力方式で同じキーをそれぞれの処理に割り当てている場合、GTK+2 アプリケーションが日本語入力方式より先にキーイベントを取得します。たとえば、gnome-terminal 上で ATOK12 を利用しているとき、F10 キーを入力してもATOK12 の文字入力モードが変更せず、gnome-terminal のメニューバーのファイルが表示されます。 

解決方法 

重複するキーがある場合は、日本語入力方式のキーバインドを変更してください。