Java Desktop System Release 3 ユーザーズガイド

第 3 章 メニューの操作方法

この章では、Java Desktop System でのメニューの操作方法について説明します。

メニューの概要

Java Desktop System のすべての機能には、メニューからアクセスできます。メニューをパネルに追加し、メニューとパネルを組み合わせて作業を実行できます。メニュー項目をパネルにコピーするなど、さまざまな操作をメニューに割り当てて実行できます。

Java Desktop System では次のメニューにアクセスできます。

デスクトップで右クリックして、「デスクトップ」メニューを開くこともできます。「デスクトップ」メニューでは、デスクトップに関連する作業を実行できます。

これらすべてのメニューにより、多様な手段で作業を行えるため、好みの方法で作業できます。

メニューの特長

メニューには次の項目があります。

メニュー項目の右側にある矢印は、その項目にサブメニューがあることを示します。サブメニューにマウスのカーソルを置くと、サブメニューが開きます。サブメニューから項目を選ぶことができます。

ランチャーを選んだ場合は、そのランチャーはアプリケーションを起動するか、コマンドを実行します。ランチャーを右クリックして、ポップアップメニューを開くこともできます。ポップアップメニューでは、パネルに項目を追加したり、ほかの作業を実行したりできます。ポップアップメニューに関する詳細については、次の節を参照してください。

セッションのテーマを変更して、メニューの外観を変更することができます。テーマを変更するには、テーマ 設定ツールを使用します。

メニュー項目のポップアップメニュー

メニュー上の項目には、関連するポップアップメニューがあり、この項目に関連する作業は、このポップアップメニューを使用して実行できます。メニュー上の項目を右クリックすると、その項目のポップアップメニューが開きます。ポップアップメニューにはサブメニューが含まれており、メニューに関連する作業を実行できます。

メニュー項目のポップアップメニューを使用して、次の作業を実行できます。

図 3–1 にポップアップメニューを示します。

図 3–1 メニュー項目のポップアップメニュー

メニュー項目のポップアップメニュー。これは図に関する説明です。

表 3–1 メニュー項目のポップアップメニューを説明しています。

表 3–1 メニュー項目のポップアップメニュー

項目 

説明 

「ランチャーをパネルに追加」

メニューを開くパネルにランチャーを追加する 

「ランチャーをメニューから削除」

メニューからランチャーを削除する 

「プログラムを実行」

「プログラムを実行」ダイアログを表示する。「プログラムを実行」ダイアログにはコマンドフィールドにある「コマンド」フィールドからのコマンドが含まれる

application-name のヘルプ

アプリケーションのオンラインヘルプを開く 

「設定」

ランチャーの設定を変更できるダイアログを表示する 

「メニュー全体」-> 「引き出しとしてパネルに追加」

メニューを開くパネルに引き出しとしてサブメニューを追加する 

「メニュー全体」-> 「メニューとしてパネルに追加」

メニューを開くパネルにメニューオブジェクトとしてサブメニューを追加する 

「メニュー全体」 -> 「ランチャーをメニューに追加」

サブメニューに項目を追加できる 

「メニュー全体」 -> 「設定」

サブメニューの設定を変更できるダイアログを表示する 

アプリケーションメニュー

「アプリケーション」メニューには、階層構造のサブメニューがあり、サブメニューから標準の Java Desktop System アプリケーションおよび設定ツールを起動できます。

「アプリケーション」メニューには、次の場所からアクセスできます。

「アクション」メニュー

「アクション」メニューには、Java Desktop System でさまざまな作業を実行するのに使用するコマンドが含まれています。表 3–2 に、「アクション」メニューのコマンドを示します。

表 3–2 「アクション」メニューのコマンド

メニュー項目 

機能 

「アプリケーションの実行」

「アプリケーションの実行」ダイアログを開く。「アプリケーションの実行」ダイアログを使用してコマンドを実行する。詳細については、「「アプリケーションの実行」ダイアログの使用」を参照してください

「最近使用したドキュメント」

最近保存したファイル 10 個のサブメニューを表示する 

「スクリーンショット」

画面のスクリーンショットを撮り、「スクリーンショットの保存」ダイアログを表示する。スクリーンショットを保存するには、「スクリーンショットの保存」ダイアログを使用する

「ファイルの検索」

検索ツールを起動する

「画面のロック」

画面をロックする 

「ログアウト」

現在のセッションをログアウトする 

「アクション」メニューの項目には、次の場所からアクセスできます。

「アプリケーションの実行」ダイアログの使用

「アプリケーションの実行」ダイアログでは、コマンドラインにアクセスできます。「アプリケーションの実行」ダイアログでコマンドを実行した場合、コマンドからの出力は受け取れません。

コマンドラインからコマンドを実行するには、次の手順を実行します。

  1. 「アプリケーションの実行」ダイアログを表示します。「アプリケーションの実行」ダイアログは、次の方法で表示できます。

    • 任意のパネルから

      「実行」ボタンをパネルに追加します。パネルを右クリックし、「パネルに追加」、「アクション」、「実行」の順に選択します。「実行」ボタンをクリックします。

    • 「起動」 ボタンから

      「起動」をクリックし、「アプリケーションの実行」を選択します。

    • メニューバー から

      「アクション」->「アプリケーションの実行」を選択します。

    • ショートカットキーを使用

      「アプリケーションの実行」ダイアログを表示するデフォルトのショートカットキーは、Windows ロゴ + R (Super + R) キーです。ショートカットキーは、キーボードショートカット設定ツールで変更できます。

    • メニュー項目のポップアップメニューから

      メニュー上の項目を右クリックし、ポップアップメニューから「プログラムを実行」を選択します。「アプリケーションの実行」ダイアログが開き、コマンドフィールドにメニューからのコマンドが表示されます。

  2. 実行するコマンドを空白のフィールドに入力します。あるいは、以前に実行したコマンドを選択する場合は、コマンドフィールド横の下矢印ボタンをクリックして、実行するコマンドを選びます。

    または、「既存のアプリケーション一覧」オプションを選択して、使用可能なアプリケーションのリストを表示します。

    「ファイルを引数として実行」ボタンを使用して、コマンドラインに追加するファイルを選ぶこともできます。たとえば、コマンドとして emacs を入力し、次に、編集するファイルを選びます。

    アプリケーションまたはコマンドを端末ウィンドウで実行するには、 「端末内で実行」オプションを選択します。アプリケーションまたはコマンドを実行するウィンドウが作成されない場合に、このオプションを選択します。

  3. 「アプリケーションの実行」ダイアログの「実行」ボタンをクリックします。

スクリーンショットを撮る

次の方法を使用して、スクリーンショットを撮ることができます。

「起動」ボタン

「起動」ボタン

「起動」ボタン からは、「アプリケーション」メニューや「アクション」メニューの多くの項目にアクセスできます。「起動」ボタンを使用して、ほとんどすべての標準アプリケーション、コマンド、および構成オプションにアクセスできます。

「起動」ボタンはパネルに追加できます。

「起動」ボタンにアクセスする

「起動」ボタンは、次の方法でアクセスできます

パネルに「起動」ボタンを追加する

パネルに追加できる 「起動」 ボタンの数に制限はありません。パネルに「起動」ボタンを追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「パネルに追加」 、「メインメニュー」を選択します。

メニューバー

メニューバーパネルアプリケーション。メニュー: アプリケーション、アクション

メニューバー からは、「アプリケーション」メニューと「アクション」メニューにアクセスできます。メニューバーを使用して、ほとんどすべての標準アプリケーション、コマンド、および構成オプションにアクセスできます。

メニューバーをパネルに追加する

パネルに追加できるメニューバーパネルアプリケーションの数に制限はありません。メニューバーをパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「パネルに追加」、 「メニューバー」を選択します。

メニューのカスタマイズ

次のメニューの内容を変更できます。

次の Java Desktop System コンポーネントを使用してメニューをカスタマイズします。

パネルを使用してメニューをカスタマイズする場合は、メニュー項目のポップアップメニューを使用します。詳細については、「メニュー項目のポップアップメニュー」を参照してください。

ファイルマネージャを使用してメニューをカスタマイズするには、ファイルマネージャ内から「アプリケーション」メニューまたは「設定」メニューにアクセスします。「アプリケーション」メニューまたは「設定」メニューにアクセスするには、ファイルマネージャウィンドウを開きます。

ファイルマネージャ内のメニューにアクセスするには、ロケーションバーのフィールドに以下の URI のどれかを入力します。

メニュー 

入力する URI 

「アプリケーション」メニュー

applications:///

「設定」メニュー

preferences:///

メニューを追加する

メニューを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ファイルマネージャウィンドウで、メニューを追加する場所にアクセスします。たとえば、メニューを「アプリケーション」メニューに追加するには、ロケーションバーのフィールドに applications:/// を入力します。

  2. 「ファイル」-> 「フォルダの作成」を選択します。未タイトルのフォルダが表示区画に追加されます。フォルダの名前が選択されています。

  3. フォルダの名前を入力して、Return キーを押します。

次回ログアウト後にログインしたときに、そのメニューは割り当てられた位置にあります。

メニューにランチャーを追加する

メニューにランチャーを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ランチャーを追加するメニュー内の項目を右クリックします。

  2. 「メニュー全体」-> 「ランチャーをメニューに追加」を選択します。

  3. 「ランチャーの作成」ダイアログで、ランチャーの設定を入力します。

  4. 「了解」をクリックします。

空のメニューにランチャーを追加する

空のメニューにランチャーを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ファイルマネージャウィンドウで、ランチャーを追加するメニューにアクセスします。

  2. 「ファイル」-> 「ランチャーの作成」を選択します。

  3. 「ランチャーの作成」ダイアログで、ランチャーの設定を入力します。

  4. 「了解」をクリックします。

メニューにランチャーをコピーする

メニューに既存のランチャーをコピーするには、次の手順を実行します。

  1. ファイルマネージャウィンドウで、ランチャーのコピー元の場所にアクセスします。たとえば、ランチャーを「アプリケーション」メニューからコピーするには、ロケーションバーのフィールドに applications:/// を入力します。

  2. コピーするランチャーを選択して、「編集」-> 「ファイルのコピー」を選択します。

  3. ファイルマネージャウィンドウで、ランチャーのコピー先の場所にアクセスします。

  4. 「編集」-> 「ファイルの貼り付け」を選択します。ランチャーが新しい位置に追加されます。

または、ランチャーをコピー元の位置からコピー先の位置にドラッグすることもできます。

次回ログアウト後にログインしたときに、そのランチャーは新しいメニュー位置にあります。

メニューの設定を編集する

メニューの設定を編集するには、次の手順を実行します。

  1. 編集するメニューで、任意の項目を右クリックします。

  2. 「メニュー全体」-> 「設定」を選択します。

  3. 「ランチャーの設定」ダイアログでメニューの設定を変更します。

  4. 「了解」をクリックします。

メニュー項目を編集する

メニュー項目を編集するには、次の手順を実行します。

  1. 編集する項目を右クリックします。

  2. 「設定」を選択します。

  3. 「ランチャーの設定」ダイアログでランチャーの設定を変更します。

  4. 「了解」をクリックします。

メニューから項目を削除する

メニューから項目を削除するには、メニュー項目のポップアップメニューを使用します。メニューから項目を削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除する項目を右クリックします。

  2. 「ランチャーをメニューから削除」を選択します。