Nautilus
は、Java Desktop System
のファイルマネージャの名前で、ファイルやアプリケーションへの統合アクセスポイントを提供します。
この章では、ファイルマネージャの使用方法について説明します。
ファイルマネージャは、ファイルおよびアプリケーションへの統合アクセスポイントを提供します。ファイルマネージャで次のことができます。
フォルダおよびドキュメントの作成
ファイルおよびフォルダの表示
ファイルおよびフォルダの管理
ファイルおよびフォルダのカスタマイズ
特別な URI を開く
CD-R へのデータの書き込み
ファイルマネージャは、デスクトップの背景の管理も行います。デスクトップの背景は、デスクトップ上に表示される、ほかのすべてのコンポーネントの背後にあります。デスクトップの背景は、ユーザーインタフェースのアクティブコンポーネントです。
ファイルマネージャウィンドウを開くには、デスクトップの背景の「ドキュメント」オブジェクトをダブルクリックします。ファイルマネージャウィンドウは、デフォルトの文書の場所にある内容を表示区画に表示します。
ファイルマネージャウィンドウを使用すると、ファイルとフォルダを表示、管理できます。図 5–1 に、フォルダの内容を表示するファイルマネージャウィンドウを示します。
表 5–1 に、ファイルマネージャウィンドウの構成要素を示します。
表 5–1 ファイルマネージャウィンドウの構成要素
ファイルマネージャウィンドウからポップアップメニューを開くこともできます。このポップアップメニューを開くには、ファイルマネージャウィンドウ内で右クリックします。このメニューの項目は、右クリックした場所により異なります。たとえば、ファイルまたはフォルダで右クリックした場合、ファイルおよびフォルダに関連するメニュー項目を選択できます。表示区画の背景で右クリックした場合、表示区画内の項目の表示に関連するメニュー項目を選択できます。
表示区画では、次の内容を表示できます。
特定の型のファイル形式
フォルダ
FTP サイト
特別な URI に対応する場所
ファイルマネージャには、特定の種類のファイルを表示区画に表示できるビューアコンポーネントがあります。たとえば、テキストビューアを使用して、表示区画にテキストファイルを表示できます。
表示区画にファイルを表示することにより、次のような利点があります。
アプリケーションを起動するよりも使用するシステムリソースが少ない
アプリケーションを起動するよりも表示までの時間が短い
ただし、表示区画ではファイルを変更することはできません。
ファイルマネージャには、フォルダの内容を異なる方法で表示できるビューがあります。たとえば、フォルダの内容は次の表示形式で表示できます。
アイコン表示: フォルダ内の項目をアイコン形式で表示する
リスト表示: フォルダ内の項目をリスト形式で表示する
オーディオ表示: フォルダ内のオーディオ項目だけを表示する
フォルダの表示方法は、「表示」メニューを使用して選択できます。ビューについての詳細は、「ビューを使用したファイルとフォルダの表示」を参照してください。
サイド区画を表示するには、「表示」-> 「サイド区画」を選択する。サイド区画に表示する情報は、選択できます。以下のどれかを表示できます。
「情報」
現在のファイルまたは現在のフォルダを表すアイコン。現在のファイルまたは現在のフォルダに関する情報も表示される。ファイルを表示区画に表示した場合、ボタンがサイド区画に表示される。このボタンを使用して、デフォルト操作以外の操作をファイルで実行できる
「エンブレム」
ファイルまたはフォルダに追加できるエンブレムが含まれる
「履歴」
最近表示したファイル、フォルダ、FTP サイト、URI の履歴リストが含まれる
「ノート」
ファイルとフォルダに注釈を追加できる
「ツリー」
ファイルシステムの階層表現を表示する。「ツリー」を使って、ファイル間を移動できる
サイド区画を閉じるには、サイド区画の右上の「X」ボタンをクリックします。
アイコン表示では、ファイルとフォルダがアイコンとして表示されます。ファイルアイコンおよびフォルダアイコンに、エンブレムを追加することができます。エンブレムとは、項目に追加してその項目を視覚的に印をつける小さなアイコンのことです。たとえば、ファイルを重要として印をつけるには、以下の図のような視覚的効果のある 「重要」 エンブレムをファイルアイコンに追加できます。
アイコンにエンブレムを追加する方法についての詳細は、「ファイルまたはフォルダにエンブレムを追加する」を参照してください。
次の表に、ファイルアイコンの構造を示します。
コンポーネント |
説明 |
---|---|
エンブレム。この例は「重要」エンブレムを示す |
|
ファイルを表すアイコン。アイコンには、ファイルの内容のプレビューが含まれる場合もある |
|
アイコン見出し。どの情報項目をアイコン見出しに表示するかは、変更できる |
ファイルマネージャには、以下のタイプの項目のデフォルトエンブレムがあります。
以下の表に、デフォルトエンブレムを示します。
デフォルトのエンブレム |
説明 |
---|---|
読み取り専用 |
|
読み取り権なしと書き込み権なし |
ファイルマネージャは、ファイル、アプリケーション、FTP サイト、および URI への統合アクセスポイントを提供します。
ファイルマネージャウィンドウで項目を表示する方法
ファイルマネージャウィンドウでファイルを開く方法
ファイルシステムでファイルおよびフォルダをナビゲートする方法
ファイルシステムでさまざまな場所を開く方法
サーバーに接続する方法
FTP サイトをナビゲートする方法
特別な URI が示す場所にアクセスする方法
フォルダの内容は、次の方法を使用して表示できます。
表示区画上のフォルダをダブルクリックする
「場所」フィールドに、表示するフォルダのパスを入力して、Return キーを押す。「場所」フィールドには、オートコンプリート機能がある。ユーザーがパスを入力すると、ファイルマネージャはファイルシステムを読み込む。ディレクトリを一意に識別するのに十分な文字を入力すると、 ファイルマネージャは、「場所」フィールドにディレクトリ名を完成させる。
サイド区画の「ツリー」を使用する。詳細については、「サイド区画のツリーの使用」 を参照
「戻る」および「進む」ツールバーボタンを使用して、ナビゲーション履歴を参照する
現在のフォルダの1 つ上のレベルにあるフォルダに変更するには、「移動」-> 「上に移動」を選択します。または、「上に移動」ツールバーボタンをクリックします。
ディスプレイを再読み込みするには、「再読み込み」ボタンをクリックします。
表示するフォルダが見つからない場合は、「ファイルの検索」ツール
を使用します。検索ツール
を開始するには、「起動」をクリックして、「ファイルの検索」を選択します。
「ツリー」は、ファイルシステムの階層表現を表示します。「ツリー」を使用すると、ファイルシステムを簡単にナビゲートできます。「ツリー」をサイド区画に表示するにるには、サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから「ツリー」を選択します。
「ツリー」ではフォルダは以下のように表示されます。
フォルダの状態 |
グラフィック表示 |
---|---|
閉じたフォルダ |
右向き矢印 |
開いたフォルダ |
下向き矢印 |
表 5–2 に、「ツリー」で実行できる作業と、その作業の実行方法を示します。
表 5–2 ツリーでの作業
作業 |
アクション |
---|---|
「ツリー」を開く |
サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから「ツリー」を選択する |
「ツリー」を閉じる |
サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから別の項目を選択する |
「ツリー」のフォルダを開く |
「ツリー」内のフォルダの横にある矢印をクリックする |
「ツリー」のフォルダを閉じる |
「ツリー」内のフォルダの横にある矢印をクリックする |
表示区画にフォルダの内容を表示する |
「ツリー」内のフォルダを選択する |
表示区画にファイルの内容を表示する |
「ツリー」内のファイルを選択する |
「ツリー」でファイルを表示しないように、設定できます。
ユーザーがファイルを開くと、ファイルマネージャはそのファイルタイプのデフォルトのアクションを実行します。デフォルトのアクションは、次のいずれかになります。
ビューアコンポーネントを使用してそのファイルを表示区画に表示する
そのファイルを開くアプリケーションを起動する
ファイルマネージャは、ファイルの内容をチェックしてファイルのタイプを判断します。最初の行でファイルタイプを判別できない場合、ファイルマネージャはファイル拡張子を確認します。
開くファイルが見つからない場合は、「ファイルの検索」ツール
を使用します。検索ツール
を開始するには、「起動」をクリックして、「ファイルの検索」を選択します。
ファイルマネージャには、ビューアコンポーネントがあり、特定のファイル形式を表示区画に表示できます。たとえば、次の種類のファイルを表示区画に表示できます。
プレーンテキストファイル
PNG ファイル
JPEG (Joint Photographic Experts Group) ファイル
表示区画の内容を再読み込みするには、「表示」-> 「再読み込み」を選択します。表示区画で項目の読み込みを停止するには、「表示」-> 「停止」を選択します。
ファイルを表示区画に表示すると、ビューコンポーネントはファイルマネージャメニューにメニュー項目を追加します。メニュー項目は、表示されているファイルタイプと関連します。たとえば、PNG ファイルを表示する場合、「編集」メニューには、「flip」と「rotate」というメニュー項目があります。
また一部のファイルタイプを表示区画に表示する場合には、ファイルマネージャズームボタンで項目の大きさを変更できます。
ファイルのデフォルトのアクションを実行するには、そのファイルをダブルクリックします。たとえば、プレーンテキスト文書のデフォルトのアクションが、テキストビューアにファイルを表示するとします。この場合、ファイルをダブルクリックすることにより、ファイルをテキストビューアに表示できます。
ファイルマネージャで設定することにより、ファイルを 1 度クリックするだけでデフォルトのアクションを実行できます。
ファイルのデフォルト以外のアクションを実行するには、次の手順を実行します。
表示区画で、アクションを実行するファイルを選択します。「ファイル」-> 「他 のアプリケーションで開く」を選択します。「他のアプリケーションで開く」サブメニューが開きます。このサブメニュー内の項目は、「ファイルの関連付け」
設定ツールの次の部分の内容に対応しています。
「ファイルタイプを編集」ダイアログの「デフォルトのアクション」ドロップダウンリスト
「ファイルタイプを編集」ダイアログの「ビューアコンポーネント」ドロップダウンリスト
「他のもので開く」サブメニューからアクションを選択します。
ファイルを表示区画に表示したときに、サイド区画にボタンがあります。
ボタンは、「ファイルの関連付け」
設定ツールで定義されているアクションを表します。各アクションは、「ファイルの関連付け」
設定ツールの「 ファイルタイプを編集」ダイアログの「デフォルトのアクション」ドロップダウンリストで定義されています。アクションを実行するにはボタンをクリックします。たとえば、プレーンテキスト文書に対して定義されているアクションが、gedit
テキストエディタでファイルを開くことだとします。このアクションが定義されていると、「gedit
で開く」ボタンがサイド区画に表示されます。gedit
アプリケーションでファイルを開くには、「Gedit で開く」ボタンをクリックします。
アクションが次のいずれかのダイアログで実行される場合、そのアクションを表すボタンはサイド区画に表示されません。
「他のアプリケーションで開く」
「他の表示方法で開く」
ファイルマネージャは、ファイル、アプリケーション、FTP サイト、および URI への統合アクセスポイントを提供します。
ファイルマネージャを使用することで、ファイルシステム内のさまざまな場所にすばやくアクセスできます。ある場所を開くには、次の手順を実行します。
「移動」-> 「場所」を選択します。
「場所」フィールドで、表示するフォルダのパスを入力します。
Return キーを押します。
「場所」フィールドには、オートコンプリート機能がある。ユーザーがパスを入力すると、ファイルマネージャはファイルシステムを読み込む。ディレクトリを一意に識別するのに十分な文字を入力すると、 ファイルマネージャでは、「場所」フィールドのディレクトリ名が自動補間されます。
Java Desktop System 環境がネットワーク上のサーバーにアクセスするように構成されている場合は、「サーバーへ接続」メニューを使用してサーバーに接続できます。
「ファイル」-> 「サーバーへ接続」を選択します。
「サーバーへ接続」ダイアログの「リンクの名前」フィールドにサーバー名を入力します。
たとえば、ftp:///ftp.gnome.org などの URL を 「場所 」フィールドに入力します。
「接続」ボタンをクリックします。
「このコンピュータ」ロケーションから、次の機能にアクセスできます。
アプリケーション
「アプリケーション」をダブルクリックすると、主要な Java Desktop Systems
アプリケーションにアクセスできます。「アプリケーション」メニューには、「起動」メニューとメニューバー
からアクセスできます。
設定
「設定」をダブルクリックすると、Java Desktop System をカスタマイズできます。設定ツールには、「起動」メニューからもアクセスできます。
ファイルシステム
「ファイルシステム」をダブルクリックすると、Java Desktop System の最上位のフォルダにアクセスできます。
「このコンピュータ」ロケーションには、次のような方法でアクセスできます。
デスクトップの背景から
デスクトップの背景の「このコンピュータ」オブジェクトをダブルクリックする。「このコンピュータ」ロケーションの内容がファイルブラウザウィンドウに表示されます。
ファイルブラウザウィンドウから computer:/// URI にアクセスする
ファイルマネージャを使用して、FTP サイトにアクセスできます。FTP サイトにアクセスするには、ロケーションバー上のフィールドにサイトの URL を入力して、Return キーを押します。そのサイトの内容が表示区画に表示されます。FTP サイトからファイルをコピーするには、そのファイルを別の場所にドラッグします。
ユーザー名とパスワードの入力を要求する FTP サイトにアクセスするには、次の形式で URL を入力します。
ftp://username:password@hostname.domain
表示区画でFTP サイトを再読み込みするには、「表示」-> 「再読み込み」を選択します。FTP サイトの読み込みを停止するには、「表示」-> 「停止」を選択します。
ネットワークプレイスにアクセスするようにシステムが設定されている場合は、ファイルマネージャを使用してそのネットワークプレイスにアクセスできます。
ネットワークプレイスにアクセスするには、ファイルマネージャを開き、「移動」-> 「ネットワークプレイス」の順に選択するか、あるいはデスクトップの背景にある「ネットワークプレイス」オブジェクトをダブルクリックします。続いて、「ネットワーク」オブジェクトをダブルクリックします。ファイルマネージャウィンドウが表示され、アクセスできるネットワークプレイスがこのウィンドウに表示されます。アクセスしたいネットワークをダブルクリックします。
UNIX 共有にアクセスするには、「Unix ネットワーク (NFS)」 オブジェクトをダブルクリックします。ファイルマネージャウィンドウに、利用できる UNIX 共有の一覧が表示されます。
Windows 共有にアクセスするには、「Windows ネットワーク (SMB)」オブジェクトをダブルクリックします。ファイルマネージャウィンドウに、利用できる Windows 共有の一覧が表示されます。
ネットワークプレイスを追加するには、次の手順を実行します。
ファイルマネージャを開き、「移動」-> 「ネットワークプレイス」の順に選択するか、あるいはデスクトップの背景にある「ネットワークプレイス」オブジェクトをダブルクリックします。
続いて、「ネットワークプレイスの追加」オブジェクトをダブルクリックします。「ネットワークプレイスの追加」ダイアログが表示されます。ダイアログにサーバーの詳細を入力します。ダイアログ要素の内容は次のとおりです。
「了解」をクリックし、ネットワークプレイスを追加します。
使用している GNOME デスクトップ環境がネットワーク上のサーバーにアクセスするように設定されている場合、「アプリケーション」メニューを使用してそのネットワークサーバーにアクセスできます。
ネットワークサーバーにアクセスするには、「アプリケーション」-> 「ネットワークサーバ」の順に選択します。ファイルオブジェクトウィンドウが表示されます。アクセスできるネットワークサーバーがこのウィンドウに表示されます。アクセスしたいネットワークサーバーをダブルクリックします。
ネットワークサーバーを追加するには、「アプリケーション」-> 「ネットワークサーバ」の順に選択します。ファイルオブジェクトウィンドウが表示されます。続いて、「新規サーバ」オブジェクトをダブルクリックします。「新規サーバ」ダイアログが表示されます。ダイアログにサーバーの名前を入力し、「了解」をクリックします。
Java Desktop System には、ファイルマネージャから特定の機能にアクセスするための特別な URI ロケーションがあります。たとえば、設定ツールにアクセスするには、ファイルマネージャウィンドウの preferences:/// URI にアクセスします。表 5–3 に、ファイルマネージャで使用できる特別な URI ロケーションを示します。
表 5–3 特別な URI ロケーション
URI ロケーション |
説明 |
---|---|
applications:/// |
Java Desktop System のアプリケーションリストを表示する。アプリケーションの種類は、「アプリケーション」メニューのアプリケーションと同じ。アプリケーションを開くには、そのアプリケーションをダブルクリックする |
computer:/// |
Java Desktop System のアプリケーションと設定ツールのリストを表示する。ファイルシステム、CD-ROM、およびフロッピードライブにアクセスするアイコンも表示される |
network:/// |
システムがネットワーク上の場所にアクセスできるように設定されている場合、接続できるネットワーク上の場所を表示する。ネットワーク上の特定の場所にアクセスするには、その場所をダブルクリックする。この URL は、システムにネットワーク上の場所を追加するためにも使用できる |
preferences:/// |
Java Desktop System の設定ツールリストを表示する。設定ツールの種類は、「設定」メニューの設定ツールと同じ。設定ツールを開くには、設定ツールをダブルクリックする |
server-settings:/// |
システムをサーバーとして構成するために使用できるアプリケーションのリストを表示する |
system-settings:/// |
システム設定の変更に使用できるアプリケーションのリストを表示する |
ファイルマネージャは、ファイル、フォルダ、FTP サイトおよび URI の履歴リストを持っています。この履歴リストを使って、最近表示したファイル、フォルダ、FTP サイト、URI に移動できます。履歴リストには、最後に表示した 10 項目が含まれています。以降の節では、履歴リストのナビゲート方法について説明します。
履歴リストを消去するには、「移動」-> 「履歴を消去」を選択します。
以前に表示した項目のリストを表示するには、「移動」メニューを選択します。履歴リストは、「移動」メニューの下部に表示されます。履歴リスト内の項目を開くには、「移動」メニューからその項目を選択します。
ツールバーを使用して履歴リストをナビゲートするには、次のいずれかの操作を実行します。
履歴リスト内の以前のファイル、フォルダ、または URI を開くには、「戻る」ツールバーボタンをクリックする
履歴リスト内の次のファイル、フォルダ、または URI を開くには、「進む」ツールバーボタンをクリックする
以前に表示した項目のリストを表示するには、「戻る」ツールバーボタンの右側にある下矢印をクリックする。このリストから項目を開くには、その項目をクリックする
現在の項目以降に表示した項目のリストを表示するには、「進む」ツールバーボタンの右側にある下矢印をクリックする。このリストから項目を開くには、その項目をクリックする
「履歴」をサイド区画に表示するにるには、サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから「履歴」を選択します。サイド区画の「履歴」リストに、以前表示した項目のリストが表示されます。
履歴リストの項目を表示区画に表示するには、「履歴」リストの項目をクリックします。
ブックマークの項目にアクセスするには、「ブックマーク」メニューからその項目を選択します。お気に入りを「ブックマーク」メニューに追加できます。ブックマークは、ファイルシステムのファイルやフォルダ、FTP サイトまたは URI に追加できます。
ブックマークを追加するには、ブックマークを追加する項目を表示区画に表示します。「ブックマーク」-> 「追加」を選択します。
ブックマークを編集するには、次の手順を実行します。
「ブックマーク」-> 「編集」を選択します。
「編集」ダイアログの左側にあるブックマークを選択します。「編集」ダイアログの右側に表示されるブックマークの詳細を編集します。以下を参照してください。
ダイアログ要素 |
説明 |
---|---|
「名前」 |
「ブックマーク」メニューに表示されるブックマークを識別する名前を指定する |
「場所」 |
ブックマークの場所を指定する |
ブックマークを削除するには、ダイアログの左側にあるブックマークを選択します。「削除」をクリックします。
この節では、ファイルおよびフォルダの操作方法について説明します。
ファイルマネージャの一部の作業は、ドラッグ&ドロップで実行できます。ドラッグ&ドロップすると、マウスポインタは、実行する作業に関するフィードバックを示します。表 5–4 は、ドラッグ&ドロップで実行できる作業を説明します。また、ドラッグ&ドロップしたときに表示されるマウスポインタも示します。
表 5–4 ファイルマネージャでのドラッグ&ドロップ
ファイルマネージャでファイルやフォルダを選択する方法は、いくつかあります。表 5–5 では、ファイルマネージャウィンドウとデスクトップの背景から項目を選択する方法が説明されています。
表 5–5 ファイルマネージャ内の項目の選択
作業 |
アクション |
---|---|
項目の選択 |
その項目をクリックする |
一連の項目のグループを選択 |
アイコン表示で、選択する複数のファイルを囲むようにドラッグする リスト表示で、グループの最初の項目をクリックする。Shift キーを押したまま、グループの最後の項目をクリックする |
複数の項目を選択 |
Ctrl キーを押したままにする。選択する複数の項目をクリックする または、Ctrl キーを押したままで、選択する複数のファイルを囲むようにドラッグする |
フォルダ内のすべての項目を選択 |
「編集」-> 「すべて選択」を選択する |
項目のデフォルトのアクションを実行するには、その項目をダブルクリックします。ファイルマネージャで設定することにより、ファイルを 1 度クリックするだけでデフォルトのアクションを実行できます。
以降の節では、ファイルまたはフォルダを移動する方法について説明します。
ファイルまたはフォルダを表示区画内の別の場所にドラッグするには、次の手順を実行します。
ファイルマネージャウィンドウを開きます。「ファイル」-> 「新規ウィンドウ」を選択して、別のファイルマネージャウィンドウを開きます。
1 つ目のウィンドウで、ファイルまたはフォルダの移動元のフォルダを選択します。別のウィンドウで、ファイルまたはフォルダの移動先のフォルダを選択します。
移動するファイルまたはフォルダを、別のウィンドウの新しい場所にドラッグします。
ファイルまたはフォルダを現在の場所より 1 レベル下のフォルダに移動する場合は、新しいウィンドウを開きません。代わりに、ファイルまたはフォルダをドラッグして、同じウィンドウ内の移動先フォルダにドラッグします。
ファイルまたはフォルダを切り取って、それを別の場所に貼り付けることができます。次の手順を実行します。
移動するファイルまたはフォルダを選択して、「編集」-> 「ファイルの切り取り」を選択します。
ファイルまたはフォルダの移動先のフォルダを開き、「編集」-> 「ファイルの貼り付け」を選択します。
以降の節では、ファイルまたはフォルダをコピーする方法について説明します。
ファイルまたはフォルダをコピーするには、次の手順を実行します。
ファイルマネージャウィンドウを開きます。「ファイル」-> 「新規ウィンドウ」を選択して、別のファイルマネージャウィンドウを開きます。
1 つ目のウィンドウで、ファイルまたはフォルダのコピー元のフォルダを選択します。別のウィンドウで、ファイルまたはフォルダのコピー先のフォルダを選択します。
ファイルまたはフォルダをグラブし、Ctrl キーを押したままにします。ファイルまたはフォルダを別のウィンドウの新しい場所にドラッグします。
ファイルまたはフォルダを現在の場所より 1 レベル下のフォルダにコピーする場合は、新しいウィンドウを開きません。代わりに、ファイルまたはフォルダをグラブし、Ctrl キーを押したままにします。ファイルまたはフォルダを同じウィンドウの別の場所にドラッグします。
ファイルまたはフォルダをコピーして、それを別の場所に貼り付けることができます。次の手順を実行します。
コピーするファイルまたはフォルダを選択して「編集」-> 「ファイルのコピー」を選択します。
ファイルまたはフォルダのコピー先のフォルダを開き、「編集」-> 「ファイルの貼り付け」を選択します。
ファイルまたはフォルダの複製を現在のフォルダに作成するには、次の手順を実行します。
表示区画で、複製するファイルまたはフォルダを選択します。
「編集」-> 「複製」を選択します。または、表示区画でファイルまたはフォルダを右クリックして、「複製」を選択します。
ファイルまたはフォルダの複製が現在のフォルダに表示されます。
フォルダを作成するには、次の手順を実行します。
新たにフォルダを作成するフォルダを選択します。
「ファイル」-> 「フォルダの作成」を選択します。または、表示区画の背景で右クリックして、「フォルダの作成」を選択します。
「未タイトル」のフォルダが表示区画に追加されます。フォルダの名前が選択されています。
フォルダの名前を入力して、Return キーを押します。
ファイルまたはフォルダの名前を変更するには、次の手順を実行します。
表示区画で、名前を変更するファイルまたはフォルダを選択します。
「編集」-> 「名前の変更」を選択します。または、表示区画でファイルまたはフォルダを右クリックして、「名前の変更」を選択します。
ファイルまたはフォルダの名前が選択されています。
ファイルまたはフォルダの新しい名前を入力して、Return キーを押します。
頻繁に作成するドキュメントからテンプレートを作成できる。たとえば、請求書を頻繁に作成する場合は、空の請求書ドキュメントを作成して invoice.doc として $HOME/Templates フォルダに保存できます。
テンプレートフォルダには、ファイルブラウザウィンドウからもアクセスできます。「移動」-> 「テンプレート」を選択します。
テンプレート名が「ドキュメントの作成」メニューのサブメニュー項目として表示されます。
テンプレートフォルダにはサブフォルダを作成することもできます。サブフォルダはメニューのサブメニューとして表示されます。
テンプレートを共有することもできます。テンプレートフォルダから共有テンプレートを含むフォルダへのシンボリックリンクを作成します。
ドキュメントのテンプレートがある場合は、インストールされているテンプレートの 1 つを使用してドキュメントを作成できます。
ドキュメントを作成するには、次の手順を実行します。
新たにドキュメントを作成するフォルダを選択します。
「ファイル」-> 「ドキュメントの作成」を選択します。または、表示区画の背景で右クリックして、「ドキュメントの作成」を選択します。
使用可能なテンプレート名が、「ドキュメントの作成」メニューのサブメニュー項目として表示されます。
作成するドキュメントのテンプレート名をダブルクリックします。
ドキュメントの名前を変更して、適切なフォルダに保存します。
ファイルまたはフォルダをごみ箱に移動するには、次の手順を実行します。
表示区画で、ごみ箱に移動するファイルまたはフォルダを選択します。
「編集」-> 「ごみ箱へ移動」を選択します。または、表示区画でファイルまたはフォルダを右クリックして、「ごみ箱へ移動」を選択します。
あるいは、表示区画からデスクトップの背景上のごみ箱オブジェクトにファイルまたはフォルダをドラッグすることもできます。
ファイルまたはフォルダをリムーバルメディアからごみ箱に移動すると、そのファイルまたはフォルダはリムーバブルメディアの ごみ箱 に保存されます。リムーバブルメディアからファイルまたはフォルダを完全に削除するには、ごみ箱 を空にします。
ファイルまたはフォルダを削除する場合、そのファイルまたはフォルダはごみ箱に移動されず、ただちにファイルシステムから削除されます。「削除」メニュー項目は、Nautilus
「ファイルマネージャの設定」ダイアログで「ごみ箱を経由しない削除コマンドを含める」オプションを選択した場合にのみ利用可能です。
ファイルまたはフォルダを削除するには、次の手順を実行します。
表示区画で、削除するファイルまたはフォルダを選択します。
「編集」-> 「削除」を選択します。または、表示区画でファイルまたはフォルダを右クリックして、「削除」を選択します。
シンボリックリンクとは、別のファイルまたはフォルダを指す特殊な種類のファイルですシンボリックリンクに対してアクションを実行すると、そのアクションはシンボリックリンクが指すファイルまたはフォルダで実行されます。ただし、シンボリックリンクを削除した場合、リンクファイルが削除されるだけで、そのリンクが指すファイルは削除されません。
ファイルまたはフォルダのシンボリックリンクを作成するには、リンクを作成するファイルまたはフォルダを選択します。「編集」-> 「リンクを作成」を選択します。ファイルまたはフォルダのリンクが、現在のフォルダに追加されます。
あるいは、リンクを作成する項目をグラブし、Ctrl + Shift キーを押したままにします。リンクを配置する場所に項目をドラッグします。
デフォルトでは、エンブレムがシンボリックリンクに追加されます。
シンボリックリンクのアクセス権は、シンボリックリンクが指すファイルやフォルダによって異なります。
ファイルやフォルダのプロパティを表示するには、次の手順を実行します。
プロパティを表示するファイルやフォルダを選択します。
「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。
「プロパティ」ダイアログで、ファイルやフォルダのプロパティを表示します。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
アクセス権は、ファイルやフォルダそれぞれに割り当てられる設定で、ユーザーがそのファイルやフォルダに対して持つアクセス権を決定します。以下の表に、ファイルやフォルダに設定できるアクセス権とその効果を示します。
アクセス権 |
ファイル |
フォルダ |
---|---|---|
読み取り |
ファイルを読み取る権限 |
フォルダの内容を一覧表示する権限 |
書き込み |
ファイルを変更する権限 |
フォルダ内でファイルを作成や削除する権限 |
実行 |
ファイルをプログラムとして実行する権限この権限は、ファイルがプログラムまたはスクリプトの場合のみに関係します。 |
ディレクトリ内のファイルにアクセスする権限 |
複数のタイプのユーザーにアクセス権を設定できます。以下の表には、アクセス権を設定できるユーザーのタイプが示されています。
ユーザーのカテゴリ |
説明 |
---|---|
所有者 |
ファイルやフォルダを作成したユーザー |
グループ |
所有者が属するグループ |
その他のユーザー |
所有者が属するグループ外のユーザー全員 |
ファイルやフォルダのアクセス権を変更するには、以下の手順を実行します。
アクセス権を変更するファイルまたはフォルダを選択します。
「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。
「アクセス権」タブをクリックします。「アクセス権」タブセクションのドロップダウンリストとチェックボックスで、ファイルまたはフォルダのアクセス権を変更します。次の表に、「アクセス権」タブセクションのダイアログ要素を示します。
要素 |
説明 |
---|---|
「ファイルの所有者」 |
ファイルやフォルダの所有者を変更するには、その所有者をドロップダウンリストから選択する |
「ファイルのグループ」 |
ファイルやフォルダが所属するグループを変更するには、そのグループをドロップダウンリストから選択する |
「所有者」 |
ファイルやフォルダの所有者に適用するアクセス権を選択する |
「グループ」 |
ファイルやフォルダの所有者が属するグループに適用するアクセス権を選択する |
「その他」 |
所有者が属するグループ外のユーザー全員に適用するアクセス権を選択する |
「テキスト表示」 |
「読み取り」、「書き込み」、「実行」オプションから選択したアクセス権をテキスト形式で表示する |
「番号表示」 |
「読み取り」、「書き込み」、「実行」オプションから選択したアクセス権をテキスト形式で表示する |
「最終変更日時」 |
ファイルまたはフォルダが最後に変更された日時を表示する |
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
ファイルやフォルダへノートを追加できます。以下の方法で、ファイルやフォルダへノートを追加します。
「プロパティ」ダイアログから
サイド区画の「ノート」から
ファイルやフォルダにノートを追加するには、次の手順を実行します。
ノートを追加するファイルやフォルダを選択します。
「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。
プロパティダイアログの「ノート」 タブをクリックします。「ノート」タブセクションで、ノートを入力します。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。ノートエンブレムがファイルやフォルダに追加されます。
ノートを削除するには、「ノート」タブセクションからノートテキストを削除します。
ファイルやフォルダにノートを追加するには、次の手順を実行します。
ノートを追加するファイルやフォルダを表示区画で開きます。
サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから「ノート」を選択します。サイド区画を表示するには、「表示」-> 「サイド区画」を選択する。
サイド区画にノートを入力します。ノートエンブレムが表示区画のファイルまたはフォルダに追加され、ノートアイコンがサイド区画に追加されます。このアイコンをクリックすると、ノートを表示できます。
ノートを削除するには、サイド区画の「ノート」からノートテキストを削除します。
以下の項目は、ごみ箱に移動できます。
ファイル
フォルダ
デスクトップの背景オブジェクト
ごみ箱内のファイルを元に戻したい場合は、ごみ箱の内容を表示して、ごみ箱からファイルを取り出すことができます。ごみ箱を空にすると、ごみ箱の内容は永久に失われます。
ごみ箱の内容は、次の方法で表示できます。
ファイルマネージャウィンドウから
「移動」-> 「ごみ箱」を選択します。ごみ箱の内容がウィンドウに表示されます。
デスクトップの背景から
デスクトップの背景のごみ箱オブジェクトをダブルクリックします。
ごみ箱の内容は、次の方法で空にできます。
ファイルマネージャウィンドウから
「ファイル」-> 「ごみ箱を空にする」を選択する
デスクトップの背景から
ごみ箱オブジェクトを右クリックして、「ごみ箱を空にする」を選択する
ファイルマネージャを使用すると、ファイルおよびフォルダの概観を何通りかに変更できます。説明は、次の節を参照してください。
項目にエンブレムを追加するには、次の手順を実行します。
エンブレムを追加する項目を選択します。
項目を右クリックして、「プロパティ」を選択します。
「プロパティ」ダイアログの「エンブレム」タブをクリックすると、「エンブレム」タブセクションが表示されます。
項目に追加するエンブレムを選択します。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
エンブレムを新たに追加するには、次の手順を実行します。
「編集」-> 「背景とエンブレム」を選択します。
「エンブレム」ボタンをクリックし、「背景とエンブレム」ダイアログの「新規エンブレムを追加」ボタンをクリックします。
「新規エンブレムを作成」ダイアログの「キーワード」テキストボックスにエンブレムの名前を入力します。
「画像」ボタンをクリックします。
「新規エンブレムのための画像ファイルを選択」ダイアログの「参照」をクリックします。エンブレムを選択したら、「了解」をクリックします。
「新規エンブレムを作成」ダイアログで「了解」をクリックします。
個々のファイルまたはフォルダを表すアイコンを変更するには、次の手順を実行します。
ファイルまたはフォルダを選択します。
「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。
「プロパティ」ダイアログの「基本」タブセクションで、「カスタムアイコンの選択」ボタンをクリックします。
「アイコンを選択」ダイアログを使用して、ファイルまたはフォルダを表すアイコンを選びます。「了解」をクリックします。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
カスタムアイコンから ファイルの関連付け
設定ツールで指定したデフォルトのアイコンに戻すには、アイコンを右クリックして、「カスタムアイコンを削除」を選択します。または、「プロパティ」ダイアログの「カスタムアイコンを削除」ボタンをクリックします。
ファイルタイプを表すアイコンを変更するには、ファイルの関連付け
設定ツールを使用します。
ビュー内の項目のサイズは変更することができます。ビューでファイルまたはフォルダを表示している場合には、そのサイズを変更できます。ビュー内の項目のサイズは、次の方法で変更できます。
ビュー内の項目を拡大するには、「表示」-> 「拡大」を選択する
ビュー内の項目を縮小するには、「表示」-> 「縮小」を選択する
ビュー内の項目を通常のサイズに戻すには、「表示」-> 「通常のサイズ」を選択する
ロケーションバーにある拡大 / 縮小ボタンを使用して、ビュー内の項目のサイズを変更することもできます。表 5–6 は、拡大 / 縮小ボタンの使用方法を説明します。
表 5–6 拡大 / 縮小ボタン
ボタン |
ボタン名 |
説明 |
---|---|---|
縮小ボタン |
ビュー内の項目のサイズを縮小する |
|
通常のサイズボタン |
ビュー内の項目のサイズを通常のサイズに戻す |
|
拡大ボタン |
ビュー内の項目のサイズを拡大する |
ファイルマネージャは、特定のフォルダ内の項目のサイズを記憶しています。次回、そのフォルダを表示したとき、その項目は変更したサイズで表示されます。つまり、フォルダの項目のサイズを変更した場合、そのフォルダは、指定したサイズで項目を表示するようにカスタマイズされます。項目のサイズを、設定で指定したデフォルトのサイズに戻すには、「表示」-> 「デフォルト表示に戻す」を選択します。
ファイルマネージャでは、ファイルの内容を表示する方法がいくつかあります。ファイルマネージャには、ビューアコンポーネントがあり、特定のファイル形式を表示区画に表示できます。たとえば、Web ページビューアを使用して、表示区画に HTML ファイルを表示できます。また、テキストビューアを使用して、表示区画にプレーンテキストファイルを表示できます。
さらに、ファイルマネージャでは、適当なアプリケーションでファイルを開くことも可能です。詳細については、「ファイルを開く」を参照してください。
ファイルマネージャには、フォルダの内容を異なる方法で表示できるビューがあります。たとえば、フォルダの内容は次の表示形式で表示できます。
アイコン表示
フォルダ内の項目をアイコン形式で表示する
リスト表示
フォルダ内の項目をリスト形式で表示する
「表示」メニューを使用して、ファイルまたはフォルダの表示方法を選択できます。また、「表示方法」ドロップダウンリストを使用して、ファイルまたはフォルダの表示方法を選ぶこともできます。フォルダを表示するときに、フォルダ内で項目をどのように整理または並べ替えるかを指定できます。表示区画内の項目のサイズは変更できます。以降の節では、アイコン表示、リスト表示、およびファイルの表示の操作方法について説明します。
ファイルまたはフォルダの内容を表示するビューのタイプは、「表示」メニューから選択します。
または、「表示」-> 「表示方法」からビューを選択することもできます。使用するビューを「他の表示方法で開く」ダイアログから選択して、「選択」ボタンをクリックします。
ビューのタイプは、「表示方法」ドロップダウンリストから選ぶこともできます。「表示方法」ドロップダウンリストは、ロケーションバーの右側にあります。
異なるフォルダは、異なるビューに表示できます。ファイルマネージャは、ユーザーが選択した特定のフォルダの表示方法を記憶しています。次にフォルダを表示するときも、フォルダは同じ表示方法で表示されます。フォルダのビューを、設定で指定したデフォルトのビューに戻すには、「表示」-> 「デフォルト表示に戻す」を選択します。
フォルダの内容をアイコン表示で表示する場合、フォルダ内の項目をどのように整理するかを指定できます。アイコン表示で項目をどのように整理するかは、「表示」-> 「項目の位置を設定」を選択して指定できます。「項目の位置を設定」サブメニューには次のセクションがあります。
上のセクションには、ファイルを手動で整理できるオプションが含まれる
中央セクションには、ファイルを自動的に並べ替えるオプションが含まれる
下のセクションには、ファイルの整理方法を変更できるオプションが含まれる
適切なオプションをサブメニューから選んでください。次の表に、オプションを説明します。
オプション |
説明 |
---|---|
「手動」 |
項目を手動で整理する。項目を手動で整理するには、表示区画内で項目を希望する場所までドラッグする |
「名前」 |
名前のアルファベット順に項目を並べ替える。項目の順序に、大文字と小文字の区別はない。ファイルマネージャが隠しファイルを表示する設定の場合は、隠しファイルは最後に表示される |
「サイズ」 |
サイズの大きな順に項目を並べ替える。項目をサイズで並べ替える場合、フォルダはフォルダ内の項目の数によって並べ替えられる。フォルダの並べ替えは、フォルダ内の項目の合計サイズではない |
「種類別」 |
オブジェクトの種類によって、アルファベット順に項目を並べ替える。各項目は、 |
「更新日時」 |
項目を最後に更新した日付によって並べ替える。最も日付の新しい項目が先頭になる |
「エンブレム」 |
項目に追加されているエンブレムによって並べ替える。エンブレムの名前のアルファベット順に項目が並べ替えられる。エンブレムがない項目は、エンブレムがある項目の後に並べられる |
「コンパクトなレイアウト」 |
項目が互いに接近するように整理する |
「逆順」 |
項目を並べ替えるオプションの、並べ替えの順序を逆にする。たとえば、項目を名前で並べ替える場合、「逆順」オプションを選択すると、逆のアルファベット順に項目を並べ替える |
ファイルマネージャは、特定のフォルダの項目配置を記憶しています。次回、そのフォルダを表示したとき、その項目は指定した方法で整理されます。つまり、フォルダ内の項目の整理方法を指定した場合、そのフォルダは、指定した方法で項目を表示するようにカスタマイズされます。フォルダの整理方法を、設定で指定されているデフォルトの整理方法に戻すには、「表示」-> 「デフォルト表示に戻す」を選択します。
アイコン表示では、表示されている項目を表すアイコンのサイズを変更できます。アイコン表示で項目のサイズを変更するには、次の手順を実行します。
サイズ変更する項目を右クリックして、「アイコンを伸縮」を選択します。項目のまわりに、各コーナーにハンドルのある長方形が表示されます。
ハンドルの 1 つをグラブして、希望するサイズまでアイコンをドラッグします。
アイコンを元のサイズに戻すには、そのアイコンを右クリックして「アイコンの元のサイズに復元」を選択します。
デスクトップの背景オブジェクトのサイズも変更できます。
ビューの動作は、次の方法で変更できます。
特定のファイルまたはフォルダのデフォルトのビューとして指定する
ファイルタイプまたはすべてのフォルダのデフォルトのビューとして指定する
特定のファイルまたはフォルダの「他の表示」サブメニュー内の項目として指定する
特定のファイルタイプすべて、またはすべてのフォルダの「他の表示」サブメニュー内の項目として指定する
ビューが特定のファイルまたはフォルダの「他の表示」サブメニュー内の項目に含まれないように指定する
ビューの動作を変更するには、次の手順を実行します。
「表示」-> 「他の表示」を選択します。
「他の表示方法で開く」ダイアログの表から、変更するビューを選択します。
「修正」ボタンをクリックします。次の表で、「修正」ダイアログのオプションを説明します。
オプション |
説明 |
---|---|
「item-name アイテムのメニューに含まれます」 |
ビューをこの種の項目の「他の表示」サブメニューに含める |
「item-name アイテムのデフォルトとして使用します」 |
ビューをこの種の項目のデフォルトとして使用する |
「item-name のメニューにのみ含まれます」 |
ビューをこの項目のみの「他の表示」サブメニューに含める |
「item-name のデフォルトとしてのみ使用します」 |
ビューをこの項目のみのデフォルトとして使用する |
「item-name アイテムのメニューに含まれません」 |
ビューをこの種の項目の「他の表示」サブメニューから除外する |
「了解」をクリックし、「完了」をクリックして「他の表示方法で開く」ダイアログを閉じます。
ファイルの関連付け
設定ツールの「ファイルタイプを編集」ダイアログにあるファイルタイプに関連付けられているアクションを変更することもできます。「ファイルタイプを編集」ダイアログを開くには、「移動」ボタンをクリックします。
ユーザーがファイルを開くと、ファイルマネージャはそのファイルタイプのデフォルトのアクションを実行します。ファイルの関連付け
設定ツールには、ファイルタイプ、関連付けられているファイル拡張子、デフォルトのアクションを示す表が含まれています。この表で、ファイルマネージャのファイルをダブルクリックしたときの動作が決まります。
ファイルマネージャを使用して、特定のファイルおよびファイルタイプに関連付けられているアクションを変更することもできます。
ファイルの関連付け
設定ツールを使用して、次のことができます。
ファイルタイプのデフォルトのアクションを指定。ファイルタイプのデフォルトアクションは、ファイルマネージャでも変更できます。
ファイルタイプを 1 つまたは複数のアプリケーションと関連付ける。デフォルトのアクションでは、そのファイルタイプと関連付けられるアプリケーションでファイルを開くように指定されている
ファイルタイプを 1 つまたは複数のビューアと関連付ける。デフォルトのアクションでは、そのファイルタイプと関連付けられるビューアでファイルを開くように指定されている
ファイルの拡張子を MIME タイプに関連付ける。MIME タイプは、ファイル形式を指定するため、インターネットブラウザおよび電子メールアプリケーションがそのファイルを読み取ることができる
ファイルまたはファイルタイプと関連付けられるアクションを変更できます。次の変更が可能です。
特定のファイルのデフォルトのアクションであることを指定する
特定のファイルタイプのデフォルトのアクションであることを指定する
特定のファイルの「他のアプリケーションで開く」サブメニュー内の項目であることを指定する
特定のファイルタイプの「他のアプリケーションで開く」サブメニュー内の項目であることを指定する
特定のファイルタイプの「他のアプリケーションで開く」サブメニュー内の項目に含まれないことを指定する
ファイルまたはファイルタイプと関連付けられるアクションを変更するには、次の手順を実行します。
表示区画で、アクションを変更するファイルを選択します。ファイルタイプに関連付けられるアクションを変更する場合は、そのタイプのファイルを選択します。
「ファイル」-> 「他 のアプリケーションで開く」を選択します。
「アプリケーション」を選択。「他のアプリケーションで開く」ダイアログが表示されます。
ダイアログ内の表から、動作を変更するアプリケーションまたはビューアを選択します。
「修正」ボタンをクリックします。次の表で、「修正」ダイアログのオプションを説明します。
オプション |
説明 |
---|---|
「filetype アイテムのメニューに含まれます」 |
このファイルタイプの「他のアプリケーションで開く」サブメニューにアプリケーションまたはビューアを含める |
「filetype アイテムのデフォルトとして使用します」 |
このファイルタイプのデフォルトのアクションとしてアプリケーションまたはビューアを使用する |
「filename のメニューにのみ含まれます」 |
このファイルの「他のアプリケーションで開く」サブメニューにアプリケーションまたはビューアを含め、このタイプの別のファイルのサブメニューには含めない |
「filename のデフォルトとしてのみ使用します」 |
このファイルのデフォルトのアクションとしてアプリケーションまたはビューアを使用し、このタイプの別のファイルには使用しない |
「filetype アイテムのメニューに含まれません」 |
このファイルタイプの「他のアプリケーションで開く」サブメニューからアプリケーションまたはビューアを除外する |
「了解」をクリックし、「取消し」をクリックしてダイアログを閉じます。
ファイルの関連付け
設定ツールの「ファイルタイプを編集」ダイアログにあるファイルタイプに関連付けられているアクションを変更することもできます。「ファイルタイプを編集」ダイアログを開くには、「移動」ボタンをクリックします。
ファイルマネージャは、CD に書き込むファイルやフォルダをコピーできる特別な場所を提供します。その場所の内容を簡単に CD に書き込むことができます。
CD の書き込みを行うには、次の手順を実行します。
ファイルブラウザウィンドウから、「移動」-> 「CD の作成」を選択します。ファイルマネージャで、特別な場所である burn:/// が開き、CD の書き込みを行うことができます。
ファイルブラウザウィンドウから、CD に書き込むファイルやフォルダを burn:/// にコピーします。
書き込み可能な CD をお使いのシステムの CD 書き込みデバイスに挿入します。
「ファイル」-> 「CD に書き込む」の順に選択します。または、ツールバーの「CD に書き込む」ボタンをクリックします。
「CD レコーダにファイルを書き込む」ダイアログで、以下のように CD への書き込み方法を指定します。
ダイアログ要素 |
説明 |
---|---|
「書き込むターゲット」 |
ドロップダウンリストから CD を書き込むデバイスを選択する。ファイルやフォルダの CD イメージファイルを作成するには、「ファイルイメージ」オプションを選択する |
「書き込み速度」 |
ドロップダウンリストから CD を書き込む速度を選択する |
「CD 名」 |
テキストボックスに CD の名前を入力する |
「CD を消去する」 |
CD の内容を削除する |
「完了したときに CD を排出する」 |
CD の書き込みが終わると、CD をドライブから取り出す |
「別の CD を焼くのにこれらのファイルを再利用する」 |
ファイルやフォルダを他の CD に書き込む場合に選択する。このオプションを選択すると、CD の書き込み後にファイルやフォルダが burn: /// から削除されない |
「CD にファイルを書き込む」ボタンをクリックします。
「ファイルイメージ」オプションを「書き込むターゲット」ドロップダウンリストから選択すると、「CD-ROMイメージのファイル名を選択」ダイアログが表示されます。このダイアログで、CD イメージファイルを保存する場所を指定します。CD イメージファイルのデフォルト拡張子は、.iso です。
「CD に書き込み中」ダイアログが表示されます。CD への書き込みまたは CD イメージファイルの作成が行われると、プロセスが完了したことを示すメッセージがダイアログに表示されます。
CD イメージファイルを作成した場合は、このファイルを CD に書き込むことができます。CD イメージファイルを CD に書き込むには、CD イメージファイルを右クリックし、ポップアップメニューから「CD に書き込む」を選択します。
「別の CD を焼くのにこれらのファイルを再利用する」オプションを選択していない場合は、ファイルやフォルダは burn:/// にコピーします。