Java Desktop System Release 3 システム管理

vfolder とメニュー

一般的に、「vfolder」は、システム上の物理的な場所 (1 箇所または複数) に存在する項目の仮想表現になります。たとえば、vfolder が、いくつかのディレクトリの内容を表す場合があります。また vfolder は、1 つまたは複数の物理的な場所の抽象概念になります。Java Desktop System のメニューの場合、vfolder は、物理的に複数のディレクトリに置かれている項目のメニュー上の表現になります。

vfolder 情報ファイルは、vfolder を説明する XML ファイルです。vfolder 情報ファイルは、メニューの構造を指定します。また、メニューの名前と、メニューに表示されるアプリケーションの順序も指定します。vfolder 情報ファイルには、.vfolder-info ファイル拡張子が付きます。

次に vfolder 情報ファイルのサンプルを示します。

<VFolderInfo>
.
.
.
  <Folder>
    <Name>Applications</Name>
    <Desktop>Applications.directory</Desktop>
    <Folder>
      <Name>Accessories</Name>
      <Desktop>Accessories.directory</Desktop>
      <Query>
        <And>
          <Keyword>Application</Keyword>
          <Keyword>Utility</Keyword>
        </And>
      </Query>
      <DontShowIfEmpty/>
    </Folder>
.
.
.
  </Folder>
</VFolderInfo>

表 2–3 は、vfolder 情報ファイル内の要素を示しています。

表 2–3 vfolder 情報ファイルの要素

要素 

説明 

<Folder>

メニューの名前、内容、構造を定義する要素が含まれる 

<Name>

メニューの名前を指定する。 

<Desktop>

メニューの名前、コメント、アイコンを指定するディレクトリエントリファイルの名前 

<Query>

デスクトップエントリファイルに対するクエリー。クエリー要件と一致するデスクトップエントリファイルと、メニュー項目がメニュー上に表示される 

上記抜粋内のクエリーでは、Categories キー内にキーワード ApplicationUtility を含むデスクトップエントリファイルが検索される。一致するデスクトップエントリファイルが「アプリケーション」メニューに表示される

この要素は任意 

<DontShowIfEmpty/>

この要素がある場合は、項目を何も含まないメニューは表示されない 

この要素は任意