この章では、Java Desktop System の特定の機能を無効にする方法について説明します。
Java Desktop System には、Java Desktop System の特定の機能へのアクセスを制限する機能があります。無効化機能は、コンピュータ上で実行できるユーザーのアクションを制限したい場合などに役立ちます。たとえば、トレードショーにコンピュータを出展し、誰もが操作できるようにした場合は、コマンドラインでの操作を無効にした方が安全です。無効化機能は、ロックダウン機能としても知られています。
機能を無効化するには、GConf
キーを設定します。GConf
キーの設定方法については、第 1 章「GConf の使用方法」を参照してください。GConf エディタ
アプリケーションを使用して、設定ソースの GConf
キーを設定することもできます。GConf エディタ
アプリケーションについては、『GConf Editor Desktop Application Manual』を参照してください。
スクリーンロック機能を無効にするには、/apps/panel/global/disable_lock_screen キーを true に設定します。
スクリーンロック機能を無効化すると、次の項目がパネルから削除されます。
「メインメニュー」の「画面のロック」メニュー項目
「パネルに追加」-> 「アクション」メニューの「ロック」メニュー項目。このメニューを開くには、パネル上の空きスペースで右クリックし、「パネルに追加」-> 「アクション」を選択します
「メニューバー」
パネルアプリケーション上の 「アクション」メニューの「画面のロック」 メニュー項目
また、パネル上の「画面のロック」ボタンも無効になります。
ログアウト機能を無効にするには、/apps/panel/global/disable_log_out キーを true に設定します。
ログアウト機能を無効化すると、次の項目がパネルから削除されます。
「メインメニュー」の「user をログアウト」メニュー項目
「パネルに追加」-> 「アクション」メニューの「ログアウト」メニュー項目
「メニューバー」
パネルアプリケーション上の 「アクション」メニューの「user をログアウト」 メニュー項目
また、パネル上の「ログアウト」ボタンも無効になります。
強制終了機能を無効にするには、/apps/panel/global/disable_force_quit キーを true に設定します。
強制終了機能を無効にすると、「強制終了」メニュー項目が、「パネルに追加」-> 「アクション」メニューから削除されます。また、パネル上の「強制終了」ボタンも無効になります。
コマンドラインからの操作を無効にするには、/desktop/gnome/lockdown/disable_command_line キーを true に設定します。
コマンドライン操作を無効にすると、次の項目がパネルから削除されます。
次のコマンドを含むメニュー項目
端末
コマンド (/usr/bin/gnome-terminal)
/usr/bin/xterm
/usr/bin/setterm
項目は、次のメニューから削除されます。
メインメニュー
「パネルに追加」-> 「メニューからランチャー」
メインメニューおよび「パネルに追加」-> 「ユーティリティ」メニューの「コマンドライン」アプレット
次のメニューの「アプリケーションの実行」メニュー項目
メインメニュー
「パネルに追加」メニューの「アクション」サブメニュー
「メニューバー」
パネルアプリケーションの「アクション」 メニュー
パネル設定を無効にするには、/apps/panel/global/locked_down キーを true に設定します。
パネル設定を無効にすると、ユーザーインタフェースが次のように変更されます。
次の項目は、「パネル」ポップアップメニューおよび「引き出し」ポップアップメニューから削除されます。
「パネルに追加」
「パネルを削除」
「設定」
「新規パネル」
次の項目は、パネルオブジェクトのポップアップメニューから削除されます。
「パネルから削除」
「ロック」
「移動」
「プロパティ」メニュー項目は、「ランチャー」ポップアップメニューから削除されます。
「メインメニュー」ポップアップメニューは無効になります。
ランチャーのドラッグ機能は無効になります。そのため、ランチャーをパネルに移動したり、パネルから移動することができません。
パネルのドラッグ機能は無効になります。そのため、パネルを別の場所に移動することはできません。
ユーザーが起動できるアプリケーションを制限するには、次のキーを使用します。
/desktop/gnome/lockdown/restrict_application_launching
/desktop/gnome/lockdown/allowed_applications
ユーザーが起動できるアプリケーションを制限するには、/desktop/gnome/lockdown/restrict_application_launching キーを true に設定します。
起動できるアプリケーションを制限すると、ユーザーインタフェースが次のように変更されます。
「アプリケーションの実行」項目が次のメニューから削除されます。
メインメニュー
「パネルに追加」メニューの「アクション」サブメニュー
「メニューバー」
パネルアプリケーションの「アクション」 メニュー
/desktop/gnome/lockdown/allowed_applications キーに記載されているアプリケーションと一致しないメニュー項目はすべて、次のメニューから削除されます。
メインメニュー
「パネルに追加」メニューの「アクション」サブメニュー
「パネルに追加」メニューの「メニューからランチャー」サブメニュー
「メニューバー」
パネルアプリケーションの「アクション」 メニュー
パネル、引き出し、またはデスクトップ上のランチャーをダブルクリックしたときに、そのアプリケーションが /desktop/gnome/lockdown/allowed_applications キーに記載されていないと、警告ダイアログが表示されます。アプリケーションは起動されません。
ファイルを開こうとしたときに、そのファイルの MIME タイプが /desktop/gnome/lockdown/allowed_applications キーに記載されていないアプリケーションに関連付けられている場合、警告ダイアログが表示されます。アプリケーションは起動されません。
特定のコマンドが /desktop/gnome/lockdown/allowed_applications キーに記載されていない場合、それに対応するメニュー項目はメニューから削除されます。次の表を参照してください。
コマンド |
メニュー項目 |
メニュー |
---|---|---|
/usr/bin/gnome-search-tool |
「ファイルの検索」 |
メインメニュー
「パネルに追加」-> 「アクション」 |
/usr/bin/yelp |
ヘルプ |
メインメニュー |
/usr/bin/gnome-panel-screenshot |
「スクリーンショット」 |
「パネルに追加」-> 「アクション」 |