Java Desktop System Release 3 システム管理

第 7 章 セッション管理

この章では、セッション管理の概要と、セッションのデフォルトを設定する方法について説明します。また、セッションとログインスクリプトに関する情報も提供します。

セッションの概要

デスクトップにログインしてから、ログアウトするまでの間をセッションといいます。ログインマネージャによってユーザーが認証されると、セッションマネージャが開始されます。ユーザーは、セッションマネージャによりセッションを管理できます。たとえば、セッションの状態を保存して、次回ログインしたときにそのセッションに戻ることができます。

少なくとも、以下のアプリケーションがセッションで動作します。

セッションのデフォルトの設定

次の表は、デフォルトのセッション情報が含まれているファイルを示しています。

ファイル 

説明 

/usr/share/gnome/default.session

デフォルトのセッションファイル。デフォルトのセッションの詳細は、このファイルに格納されています 

$HOME/.gnome2/session

ユーザーセッションファイル。セッションを変更した場合、その詳細がこのファイルに格納されます 

すべてのユーザー用にデフォルトのセッションの詳細を設定する場合は、デフォルトのセッションファイルを変更します。

ユーザーのデフォルトのセッション設定を復元する場合は、そのユーザーのホームディレクトリからセッションファイルを削除します。ユーザーセッションファイルが存在しない場合は、/usr/share/gnome/default.session のデフォルト設定が使用されています。

現在のセッションをデフォルトセッションとして保存する場合、gnome-session-save コマンドを実行します。

Solaris システム上でのログインスクリプトの使用

Java Desktop System では、システム全体のログインスクリプトやログアウトスクリプトをサポートしていません。セッションマネージャでは、ユーザーは自分のセッションしか設定できません。非セッション管理の起動アプリケーションについては、セッション設定ツールで設定できます。


ヒント –

システム全体のログインスクリプトはサポートされていませんが、それに代る方法があります。/usr/dt/config/Xsession.d ディレクトリにスクリプトを作成することで、システム全体のログインスクリプトを作成できます。次のように、スクリプトに名前を付けます。

number-greater-than-1000.name

たとえば、1050.login とします。/usr/dt/config/Xsession.d ファイルについては、dtlogin のマニュアルページの「The XSession File」を参照してください。