Java Desktop System 電子メールとカレンダ・ユーザーズガイド

LDAP サーバーの構成

Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) を使用すると、ネットワークを介して連絡先情報にアクセスできます。複数のユーザーが同じ連絡先情報を共有できます。LDAP の一般的な用途には、社員全員がアクセスできる、社員全員を含んだ単一のアドレス帳があります。

LDAP サーバーを構成するには、「Evolution 設定」ダイアログの左区画にある「ディレクトリサーバー」アイコンをクリックします。表 11–14 は、LDAP サーバーの構成に使用できるダイアログ要素を示しています。

表 11–14 LDAP サーバーの構成に使用する要素

ダイアログ要素 

説明 

LDAP サーバーのリスト 

電子メールとカレンダが接続できる LDAP サーバーのリストを表示します。

「追加」

このボタンをクリックして LDAP サーバーを追加します。LDAP サーバーの構成方法の詳細については、「LDAP サーバーを追加する」を参照してください。

「編集」

LDAP サーバーを編集するには、LDAP サーバーのリストでサーバーを選択し、「編集」ボタンをクリックします。「LDAP サーバーの編集」ダイアログの使用法の詳細については、「LDAP サーバーを追加する」を参照してください。

ダイアログに情報を入力したら、「了解」をクリックして、LDAP サーバーに変更を適用し、ダイアログを閉じます。

「削除」

LDAP サーバーを削除するには、LDAP サーバーのリストでサーバーを選択し、「削除」ボタンをクリックします。

LDAP サーバーを追加する

次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「設定」を選択します。

  2. 「Evolution 設定」ダイアログの左区画にある「ディレクトリサーバー」をクリックします。右区画に LDAP サーバーの表が表示されます。

  3. 「追加」をクリックします。LDAP 設定アシスタントが表示されます。LDAP 設定アシスタントは、LDAP サーバーの構成プロセスを段階的に説明します。「進む」ボタンをクリックして、構成プロセスを開始します。

  4. 「サーバー情報」ページに一般的なサーバー情報を入力します。次の表は、「サーバー情報」ページの要素を説明しています。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「サーバー名」

    連絡先情報が格納されている LDAP サーバーの DNS 名または IP アドレスを入力します。 

    「ログイン方式」

    ログインに使用する方式を選択します。次のオプションの中からどれか 1 つを選択します。 

    • 「匿名」 : ログイン時に身元を認証しない場合は、このオプションを選択します。

    • 「電子メールアドレスを使用する」 : LDAP サーバーへのログインに電子メールアドレスを使用するには、このオプションを選択します。電子メールアドレスは、サーバーへのログインに使用する前に、LDAP サーバーに追加する必要があります。

    • 「識別名 (DN) を使用する」 : LDAP サーバーへのログインに識別名を使用するには、このオプションを選択します。識別名は、LDAP ディレクトリ内のユーザーを特定します。識別名は、LDAP サーバーへのログインに使用する前に、サーバーへ追加する必要があります。

    「電子メールアドレス」または「識別名」

    LDAP サーバーへのログインに使用する電子メールアドレスまたは識別名を入力します。 

    一般的なサーバー情報の入力を完了したら、「進む」ボタンをクリックします。「サーバーへの接続」ページが表示されます。

  5. 「サーバーへの接続」ページにサーバー接続情報を入力します。次の表は、「サーバーへの接続」ページの要素を説明しています。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「ポート番号」

    このフィールドには、電子メールとカレンダで LDAP サーバーへの接続に使用するポート番号を入力します。このフィールドの標準の値は 389 です。

    「SSL/TLS を使用する」

    LDAP サーバーへの接続に、SSL または TLS (Transport Layer Security) プロトコルをいつ使用するかを選択します。次のオプションの中からどれか 1 つを選択します。

    • 「常に」 : LDAP サーバーへの接続に、SSL または TLS を常に使用するには、このオプションを選択します。

    • 「可能な場合はいつでも」 : 安全な環境でないときにだけ、LDAP サーバーへの接続に SSL または TSL を使用する場合には、このオプションを選択します。

    • 「決してしない」 : LDAP サーバーへの接続に SSL または TSL を決して使用しない場合は、このオプションを選択します。

    サーバーの接続情報の入力を完了したら、「進む」ボタンをクリックします。

  6. 「ディレクトリの検索」ページに、サーバー上のディレクトリに対する検索の詳細を入力します。次の表は、「ディレクトリの検索」ページの要素を説明しています。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「検索ベース」

    LDAP サーバー内の情報はツリー構造で編成されています。検索ベースとは、ツリー構造内の特定の場所を指し、LDAP ディレクトリ検索の開始位置となります。

    LDAP ディレクトリの検索に使用する検索ベースの名前をテキストボックスに入力します。 

    「サポートされた検索ベースの表示」

    電子メールとカレンダでサポートされている検索ベースのリストを表示するには、このボタンをクリックします。

    「検索範囲」

    ディレクトリ検索の範囲を選択します。次のオプションの中からどれか 1 つを選択します。 

    • 「レベル 1」 : 検索ベースの 1 つ下のレベルを検索するには、このオプションを選択します。

    • 「サブディレクトリ」 : 検索ベースとその下のすべてのレベルを検索するには、このオプションを選択します。

    「タイムアウト(分)」

    このスライダは、電子メールとカレンダが検索を停止するまでの時間を指定するために使用します。

    「ダウンロード制限」

    LDAP サーバーからダウンロードする連絡先の最大数を指定します。 

    検索情報の入力を完了したら、「進む」ボタンをクリックします。

  7. 「表示名」テキストボックスにサーバー名を入力します。この名前は、電子メールとカレンダのインタフェースに表示されます。

    表示名の入力を完了したら、「進む」ボタンをクリックします。「完了しました」ページが表示されます。

  8. LDAP サーバーを作成し、LDAP 設定アシスタントを閉じるには、「適用」ボタンをクリックします。