Java Desktop System 電子メールとカレンダ・ユーザーズガイド

委任先権限の割り当て

Microsoft Exchange Server には、自分の Exchange Server アカウントに、ほかのユーザーがアクセスできるように権限を与える機能があります。権限を別のユーザーに割り当てると、そのユーザーは委任先となります。委任先ユーザーは本人の代わりに、次のタスクを実行できます。


注 –

Exchange Server アカウントを Microsoft Outlook で使用していない場合は、電子メールとカレンダで委任機能が正しく機能しません。「ツール」-> 「設定」を選択し、「Exchange Server の委任」をクリックすると、「委任先リストの読み取り中にエラーが発生しました。」というメッセージが表示されます。

Outlook から電子メールとカレンダに移行して委任機能を使用する場合は、移行前に Outlook で委任オプションをすべて指定しておく必要があります。

委任機能を使用できない場合は、代わりに別のユーザーのアクセス権をフォルダに設定できます。設定すると、そのユーザーは自分のフォルダ区画でフォルダを開けるようになります。フォルダのアクセス権の設定方法については、「フォルダのアクセス権を設定する」を参照してください。別のユーザーのフォルダを開く方法については、「他のユーザーのフォルダを開く」を参照してください。


ユーザーを委任先として構成する

次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「設定」を選択します。

  2. 左区画で「Exchange Server の委任」をクリックします。

  3. 「他の人に委任」タブの領域で、「追加」をクリックします。

  4. 「ユーザーの選択」ダイアログで「委任先」フィールドにユーザーの名前を入力します。または、「アドレス帳」ボタンをクリックして、GAL (連絡先リスト) からユーザーを選択します。「アドレス帳から連絡先を選択」ダイアログを使用して、ユーザーを選択します。

  5. 「ユーザーの選択」ダイアログで「了解」をクリックして、ユーザーを委任先に割り当てます。

  6. 「Evolution 設定」ダイアログで「了解」をクリックします。

委任先のアクセス権を指定する

次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「設定」を選択します。

  2. 左区画で「Exchange Server の委任」をクリックします。

  3. 「他の人に委任」タブの領域で、アクセス権を変更する委任先を選択し、「編集」をクリックします。

  4. username のアクセス権」ダイアログで、「カレンダ」、「連絡先」、「受信箱」、「タスク」の各フォルダに対して委任先のアクセス権を選択します。各フォルダの横にあるドロップダウンリストから委任先の役割を選択します。各役割には複数の権限が関連付けられています。たとえば、「作者」の役割を選択すると、委任先はフォルダの内容を読んだり、項目をフォルダに追加したりできます。

  5. 「 区分」が「非公開」となっている予定、会議、タスクなどを委任先で表示できるようにするには、「委任先はプライベートな項目を表示できる」オプションを選択します。

  6. username のアクセス権」ダイアログで「了解」をクリックします。

  7. 「Evolution 設定」ダイアログで「了解」をクリックします。

委任先を削除する

次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「設定」を選択します。

  2. 左区画で「Exchange Server の委任」をクリックします。

  3. 「他の人に委任」タブの領域で、削除する委任先を選択し、「削除」をクリックします。

  4. 確認ダイアログで「はい」をクリックします。

  5. 「Evolution 設定」ダイアログで「了解」をクリックします。

委任の依頼元ユーザーを表示する

次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「設定」を選択します。

  2. 左区画で「Exchange Server の委任」をクリックします。

  3. 「委任先として機能」タブをクリックします。このタブ領域の表に、委任の依頼元ユーザーのリストが表示されます。

    ユーザーに代わって電子メールメッセージを送信する場合は、ユーザーの名前の横にあるチェックボックスを選択します。メッセージを作成するときに、「差出人」ドロップダウンリストからユーザーのアドレスを選択できます。

  4. 「閉じる」をクリックして「Evolution 設定」ダイアログを閉じます。