SunOS リファレンスマニュアル 1 : ユーザーコマンド

sdiff(1)

名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 使用法 | 使用例 | 環境 | 属性 | 関連項目

名前

sdiff – 2つのファイル間の違いを並べて出力

形式

sdiff [-l] [-s] [-o output] [-w n] filename1 filename2

機能説明

sdiff は、 diff コマンドの出力を使用して、2 つのファイルの並列リストを作成して、異なっている行を示します。2 つのファイルの行が同じ場合、これらの行は間に空白を入れて出力されます。また、この行が filename1 にしかない場合には < が、この行が filename2 にしかない場合には > が、またこれらの行が異なる場合には | が 1 つ間に入ります(「使用例」を参照)。

オプション

-l

同一の任意の行の左側だけを出力します。

-s

同一行を出力しません。

-o output

引数 output を filename1 と filename2 のユーザー制御のマージとして作成された第 3 ファイルの名前として使用します。filename1 と filename2 の同一行が output にコピーされます。diff が処理した結果を差異の種類によりグループ分けし、出力します。このとき、この結果は共通のガータキャラクタを共有して表示されます。それぞれの異なるセットを出力した後、 sdiff はユーザーに % のプロンプトを出し、ユーザーが次のいずれかのコマンドをタイプするのを待ちます。

l: 出力ファイルに左側のカラムを追加
r: 出力ファイルに右側のカラムを追加
s: サイレントモードにし、同一行を出力しない
v: サイレントモードを終了
e l: 左カラムでのエディタの呼び出し
e r: 右カラムでのエディタの呼び出し
e b: 左右カラムの連結でのエディタの呼び出し
e: 長さ 0 のファイルでのエディタの呼び出し
q: プログラムを終了

エディタの終了時に、結果のファイルを output ファイルの最後に連結します。

-w n

引数 n を出力行の幅として使用。デフォルトの行長は、 130 文字です。

使用法

ファイルが 2 ギガバイト ( 2³¹ バイト) 以上ある場合の sdiff の動作については、largefile(5) を参照してください。

使用例

例 1 `sdiff` コマンドの例

sdiff の出力例は、次のとおりです。

x   |   y
a       a
b   <
c   <
d       d
    >   c

環境

LC_* 変数 (LC_CTYPE、LC_MESSAGES、LC_TIME、LC_COLLATE、LC_NUMERIC、および LC_MONETARY) (environ(5) を参照) のいずれも環境に設定されていなければ、それぞれ対応するロケールのカテゴリにおける passwd の動作は、環境変数 LANG によって決定されます。もし、LC_ALL が設定されていれば、その内容が LANG 変数やその他の LC_* 変数より優先されます。上記の変数が環境にまったく設定されていなければ、C ロケールが sdiff の動作を決定します。

LC_CTYPE: sdiff の文字の処理方法を決定します。LC_CTYPE に有効な値が設定されていると、sdiff は、そのロケールにあった文字を含むテキストやファイル名を表示および処理できます。

属性

次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照してください。

`属性タイプ`	`属性値`
使用条件	SUNWesu
CSI	対応済み

sdiff(1)

名前

形式

機能説明

オプション

使用法

使用例

例 1 sdiff コマンドの例

環境

属性

関連項目

例 1 `sdiff` コマンドの例