SunOS リファレンスマニュアル 1M : システム管理コマンド

lumake(1M)

名前

lumake – ブート環境の生成

形式

/usr/sbin/lumake [-l error_log] [-o outfile] [-s source_BE] -n BE_name 
     [-X]

/usr/sbin/lumake [-l error_log] -t time [-o outfile] 
     [-s source_BE] -n BE_name [-m email_address] [-X]

機能説明

lumake コマンドは、Solaris オペレーティング環境の Live Upgrade 機能を提供するコマンド群の 1 つです。Live Upgrade 機能の説明については、live_upgrade(5) のマニュアルページを参照してください。

lumake コマンドは、ファイルをコピーすることにより、指定のブート環境 (BE) のファイルシステムを作成します。具体的には、アクティブな BE またはソース BE (-s) のファイルシステムからファイルをコピーします。ターゲット BE 上の既存のデータはすべて削除されます。ターゲット BE 上のすべてのファイルシステムは再作成されます。

ターゲット BE には、必ず既存の BE を指定します。新しい BE を作成するには、lucreate(1M) を使用します。

lumake コマンドを実行するには、root 権限が必要です。

オプション

lumake コマンドには、次のオプションを指定できます。

-n BE_name: 生成する BE の名前を指定します。
-s source_BE: オプションとしてソース BE の名前を指定します。このオプションを省略すると、現在の BE がソースとして使用されます。コピーを行う前に、BE のステータスが complete になっていることを確認してください。BE のステータスを確認するには、lustatus(1M) を使用します。
-l error_log: エラーメッセージと状態メッセージを、現在の環境での書き込み先だけでなく、error_log にも書き込みます。
-o outfile: すべてのコマンド出力を、現在の環境での書き込み先だけでなく、outfile にも書き込みます。
-t time: 指定の時刻に指定の BE を生成するバッチジョブを設定します。時刻の指定には、at(1) と同じ形式を使用します。複数の Live Upgrade 操作を同時にスケジュールすることはできません。lucancel(1M) を使用すると、スケジュール済みの lumake 操作を取り消すことができます。
-m email_address: lumake コマンドの完了時に、その出力内容を電子メールで指定アドレスに送信できるようにします。email_address の検査は行われません。バッチコマンドの完了通知を受け取るには、このオプションを -t とともに使用します。-t 以外のオプションと -m を組み合わせて使用すると、電子メールは送信されません。
-X: XML 出力を有効にします。XML の特性は DTD (/usr/share/lib/xml/dtd/lu_cli.dtd.<num>) に定義されています。<num> は、各 DTD ファイルのバージョン番号を示します。

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0: 正常終了。
>0: エラーが発生した。

ファイル

/etc/lutab: システム上にある BE のリスト
/usr/share/lib/xml/dtd/lu_cli.dtd.<num>: Live Upgrade の DTD (-X オプションを参照)

属性

次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照してください。

属性タイプ	属性値
使用条件	SUNWluu

lumake(1M)

名前

形式

機能説明

オプション

終了ステータス

ファイル

属性

関連項目