名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | オペランド | 使用例 | ファイル | 属性 | 関連項目 | 注意事項
/usr/sbin/reboot [-dlnq] boot_arguments
reboot ユーティリティはカーネルを再起動します。カーネルは PROM モニターによってメモリーに読み込まれ、読み込まれたカーネルに制御が渡されます。
スーパーユーザーはいつでも reboot を実行できますが、通常は shutdown(1M) を使用して、これからサービスが停止されることを、すべてのユーザーに事前に警告する必要があります。詳細については、shutdown(1M) のマニュアルページを参照してください。
reboot ユーティリティは sync(1M) 操作をディスクに実行して、マルチユーザー状態で再起動を実行します。詳細については、init(1M) のマニュアルページを参照してください。x86 システムでは、リブートの成功を確実にするために、reboot が、ブートアーカイブを必要に応じて変更することがあります。
reboot ユーティリティは通常、再起動の記録をシステムログデーモン syslogd(1M) に送信し、シャットダウンの記録をログインアカウンティングファイル /var/adm/wtmpx に保存します。これらの処理を抑制するには、-n または -q オプションを指定します。
通常、システムはパワーアップ時やクラッシュ後に再起動します。
次のオプションを指定できます。
再起動する前に、システムクラッシュダンプを行います。システムクラッシュダンプを構成する方法については、dumpadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
システムログデーモン syslogd(1M) へのメッセージ (誰が reboot を実行したかを示す) の送信を抑制します。
sync(2) の呼び出しは行わず、syslogd(1M) または /var/adm/wtmpx に再起動の記録を保存しないようにします。カーネルは再起動前にファイルシステムとの同期を取ろうとします。ただし、-d オプションも指定した場合は例外です。-d と -n を一緒に指定した場合、カーネルはファイルシステムとの同期を取りません。
(Quick)。実行中のプロセスを停止せずに、ただちに再起動します。
次のオペランドを指定できます。
オプションの boot_arguments 文字列を指定すると、uadmin(2) 関数に引数を指定できます。これらの引数は再起動時にブートプログラムとカーネルに渡されます。引数の形式と一覧については、boot(1M) のマニュアルページと kernel(1M) のマニュアルページを参照してください。これらの引数を指定する場合、引数間の空白は、シェルのために引用符で囲まれていない限り、単一のスペースに置換されます。boot_arguments がハイフン (-) で始まる場合、区切り文字列 (2 つのハイフン) を boot_arguments のハイフンの前に指定して、reboot 引数リストの終わりを示す必要があります (「使用例」の項を参照)。
次の例では、区切り文字列「--」 (2 つのハイフン) を使用して、reboot のオプションを boot(1M) の引数から分離する必要があります。
example# reboot -dl -- -rv |
次の例は、特定のディスクとカーネルを使用して再起動します。
example# reboot disk1 kernel.test/unix |
以下の属性については、attributes(5) を参照してください。
属性タイプ |
属性値 |
---|---|
使用条件 |
SUNWcsu |
mdb(1), boot(1M), dumpadm(1M), fsck(1m), halt(1M), init(1M), kernel(1M), shutdown(1M), sync(1M), syslogd(1M), sync(2), uadmin(2), reboot(3C), attributes(5)
reboot ユーティリティは /etc/rcnum.d 内のスクリプトや inittab(4) 内の停止アクションを実行しません。システムサービスを完全に停止するためには、shutdown(1M) または init(1M) を使用して Solaris システムを再起動します。
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