zpool offline コマンドを使用して、デバイスをオフラインにできます。デバイスがディスクの場合は、パスまたは短縮名を使って指定できます。次に例を示します。
# zpool offline tank c1t0d0 bringing device c1t0d0 offline |
デバイスをオフラインにするときは、次の点を考慮します。
プールをオフラインにすることはできません。エラーになります。たとえば、raidz1 構成の 2 つのデバイスをオフラインにしたり、最上位レベルの仮想デバイスをオフラインにしたりすることはできません。
# zpool offline tank c1t0d0 cannot offline c1t0d0: no valid replicas |
デフォルトでは、OFFLINE 状態は持続的です。システムを再起動しても、デバイスはオフラインのままです。
デバイスを一時的にオフラインにするには、zpool offline -t オプションを使用します。次に例を示します。
# zpool offline -t tank c1t0d0 bringing device 'c1t0d0' offline |
システムを再起動すると、このデバイスは自動的に ONLINE 状態に戻ります。
デバイスはオフラインになるとき、ストレージプールから切り離されません。オフラインのデバイスを別のプールで使用しようとすると、元のプールが破棄されたあとであっても、次のようなメッセージが表示されます。
device is part of exported or potentially active ZFS pool. Please see zpool(1M) |
元のストレージプールを破棄したあとで、オフラインのデバイスを別のストレージプールで使用する場合は、まずデバイスをオンラインに戻してから、元のストレージプールを破棄します。
元のストレージプールを破棄しないで、デバイスを別のストレージプールから使用する場合は、元のストレージプールにある既存のデバイスを別の類似したデバイスに置き換える方法もあります。デバイスを置き換える方法については、「ストレージプール内のデバイスを置き換える」を参照してください。
オフラインのデバイスは、プール状態のクエリー検索を行うと、OFFLINE 状態として表示されます。プール状態のクエリー検索については、「ZFS ストレージプールの状態のクエリー検索を行う」を参照してください。
デバイスの健全性の詳細については、「ZFS ストレージプールの健全性状態を調べる」を参照してください。