Oracle Solaris ZFS 管理ガイド

デバイスをオンラインにする

デバイスをオフラインにしたあとで、zpool online コマンドを使ってデバイスをオンラインに戻すことができます。次に例を示します。


# zpool online tank c1t0d0
bringing device c1t0d0 online

デバイスがオンラインになると、プールに書き込まれたすべてのデータは、新しく使用可能になったデバイスと再同期化されます。デバイスをオンラインにする操作を利用して、ディスクを置き換えることはできません。デバイスをオフラインにしてから、そのデバイスを置き換えてオンラインにしようとしても、エラー状態のままです。

エラー状態のデバイスをオンラインにしようとすると、次のようなメッセージが表示されます。


# zpool online tank c1t0d0
warning: device 'c1t0d0' onlined, but remains in faulted state
use 'zpool replace' to replace devices that are no longer present

ディスクのエラーに関するメッセージがコンソールに表示されるか、/var/adm/messages ファイルに書き込まれる場合もあります。次に例を示します。


SUNW-MSG-ID: ZFS-8000-D3, TYPE: Fault, VER: 1, SEVERITY: Major
EVENT-TIME: Wed Jun 30 14:53:39 MDT 2010
PLATFORM: SUNW,Sun-Fire-880, CSN: -, HOSTNAME: neo
SOURCE: zfs-diagnosis, REV: 1.0
EVENT-ID: 504a1188-b270-4ab0-af4e-8a77680576b8
DESC: A ZFS device failed.  Refer to http://sun.com/msg/ZFS-8000-D3 for more information.
AUTO-RESPONSE: No automated response will occur.
IMPACT: Fault tolerance of the pool may be compromised.
REC-ACTION: Run 'zpool status -x' and replace the bad device.

エラー状態のデバイスを置き換える方法については、「見つからないデバイスに関する問題を解決する」を参照してください。

zpool online -e コマンドを使用して LUN を拡張できます。デフォルトでは、プールに追加された LUN は、プールの autoexpand プロパティーが有効でない場合はその最大サイズにまで拡張されません。zpool online -e コマンドを使用すると、LUN がその時点でオンラインかオフラインかに関係なく、LUN を自動的に拡張できます。次に例を示します。


# zpool online -e tank c1t13d0