失われたルートパスワードやそれに似た問題から回復する目的でシステムを起動する必要がある場合は、次の手順を使用します。
エラーの深刻度に応じてフェイルセーフモードの起動、代替メディアからの起動のいずれかを行う必要があります。一般に、フェイルセーフモードを起動すれば、失われたルートパスワードや未知のルートパスワードを回復することができます。
ルートプールまたはルートプールのスナップショットを回復する必要がある場合は、「ZFS ルートプールまたはルートプールのスナップショットを回復する」を参照してください。
フェイルセーフモードを起動します。
SPARC システムの場合:
ok boot -F failsafe |
x86 システムの場合、GRUB プロンプトからフェイルセーフモードを選択します。
プロンプトが表示されたら、ZFS BE を /a にマウントします。
. . . ROOT/zfsBE was found on rpool. Do you wish to have it mounted read-write on /a? [y,n,?] y mounting rpool on /a Starting shell. |
/a/etc ディレクトリに移動します。
# cd /a/etc |
必要であれば、TERM タイプを設定します。
# TERM=vt100 # export TERM |
passwd または shadow ファイルを修正します。
# vi shadow |
システムを再起動します。
# init 6 |
システムの正常な起動を妨げる問題やその他の何らかの深刻な問題が発生した場合には、ネットワークインストールサーバーまたは Solaris インストール CD から起動し、ルートプールをインポートし、ZFS BE をマウントし、問題の解決を試みる必要があります。
インストール CD またはネットワークから起動します。
SPARC:
ok boot cdrom -s ok boot net -s |
-s オプションを使用しない場合は、インストールプログラムを終了する必要があります。
x86: ネットワーク起動、ローカル CD からの起動、のいずれかのオプションを選択します。
ルートプールをインポートし、代替マウントポイントを指定します。次に例を示します。
# zpool import -R /a rpool |
ZFS BE をマウントします。次に例を示します。
# zfs mount rpool/ROOT/zfsBE |
/a ディレクトリから ZFS BE の内容にアクセスします。
# cd /a |
システムを再起動します。
# init 6 |