Oracle Solaris ZFS 管理ガイド

ZFS プロパティーを設定する

zfs set コマンドを使用して、任意の設定可能なデータセットプロパティーを変更できます。あるいは、zfs create コマンドを使用して、データセットの作成時にプロパティーを設定できます。設定可能なデータセットプロパティーのリストは、「設定可能な ZFS ネイティブプロパティー」を参照してください。

zfs set コマンドには、property=value の形式のプロパティー/値のシーケンスを指定したあと、続けてデータセット名を指定します。各 zfs set 呼び出しで設定または変更できるプロパティーは、1 つだけです。

次の例では、tank/homeatime プロパティーを off に設定しています。


# zfs set atime=off tank/home

また、どのファイルシステムプロパティーもファイルシステムの作成時に設定できます。次に例を示します。


# zfs create -o atime=off tank/home

数値プロパティー値を指定する際には、理解が容易な次の接尾辞を使用できます (サイズの小さい順): BKMGTPEZ。これらのすべての接尾辞のあとに、オプションの b (バイト) を続けて指定することができます。ただし、B 接尾辞のあとには指定できません。もともとバイトを表しているためです。次の例にある 4 つの zfs set 呼び出しは、すべて同じ数値を表現しています。つまり、tank/home/marks ファイルシステムの quota プロパティーに 50G バイトの値を設定しています。


# zfs set quota=50G tank/home/marks
# zfs set quota=50g tank/home/marks
# zfs set quota=50GB tank/home/marks
# zfs set quota=50gb tank/home/marks

数値でないプロパティーの値では、大文字と小文字が区別されるので、小文字を使用する必要があります。ただし、mountpoint および sharenfs は例外です。これらのプロパティーの値には、大文字と小文字を混在させることができます。

zfs set コマンドの詳細については、zfs(1M) を参照してください。