ここでは、このマニュアルで使用される基本的な用語について説明します。
lucreate コマンドによって作成され、場合によっては luupgrade コマンドで更新されているが、アクティブなブート環境または主ブート環境ではないブート環境。luactivate コマンドを実行することにより、代替ブート環境を主ブート環境にすることができます。
ファイルシステムブロック内の 256 ビットのハッシュデータ。チェックサム機能には、単純で高速な fletcher4 (デフォルト) から SHA256 などの暗号強度の高いハッシュまで、さまざまなものがあります。
初期コンテンツがスナップショットの内容と同じであるファイルシステム。
クローンの詳細については、「ZFS クローンの概要」を参照してください。
次の ZFS コンポーネントの総称名。クローン、ファイルシステム、スナップショット、およびボリューム。
各データセットは、ZFS 名前空間内で一意の名前で識別されます。データセットは、次の形式を使用して識別されます。
pool/path[ @snapshot]
データセットを格納するストレージプールの名前
データセットコンポーネントのスラッシュ区切りのパス名
データセットのスナップショットを識別するオプションコンポーネント
データセットの詳細については、第 6 章Oracle Solaris ZFS ファイルシステムの管理を参照してください。
標準のシステム名前空間内にマウントされ、別のファイルシステムのように動作する、filesystem タイプの ZFS データセット。
ファイルシステムの詳細については、第 6 章Oracle Solaris ZFS ファイルシステムの管理を参照してください。
複数のディスク上にデータの同一コピーを格納する仮想デバイス。ミラー上のいずれかのディスクで障害が発生した場合には、ミラー上の別のディスクにある同じデータを利用できます。
デバイスの論理グループ。使用可能なストレージのレイアウトおよび物理特性を記述します。データセットのディスク領域は、プールから割り当てられます。
ストレージプールの詳細については、第 4 章Oracle Solaris ZFS ストレージプールの管理を参照してください。
lucreate コマンドによって代替ブート環境の構築に使用されるブート環境。デフォルトでは、主ブート環境は現在のブート環境です。このデフォルトは、lucreate -s オプションを使用して無効にすることができます。
データとパリティーを複数のディスクに格納する仮想デバイス。RAID-Z の詳細については、「RAID-Z ストレージプール構成」を参照してください。
あるデバイスのデータを別のデバイスにコピーする処理のことを「再同期化」と言います。たとえば、ミラーデバイスが置き換えられてオフラインになっている場合には、最新のミラーデバイスのデータが新しく復元されたミラーデバイスにコピーされます。この処理は、従来のボリューム管理製品では「ミラー再同期化」と呼ばれています。
ZFS の再同期化の詳細については、「再同期化の状態を表示する」を参照してください。
特定の時点における ファイルシステムまたはボリュームの読み取り専用コピー。
スナップショットの詳細については、「ZFS スナップショットの概要」を参照してください。
プール内の論理デバイス。物理デバイス、ファイル、または一連のデバイスを仮想デバイスに設定できます。
仮想デバイスの詳細については、「ストレージプールの仮想デバイスの情報を表示する」を参照してください。
ブロックデバイスを表すデータセット。たとえば、スワップデバイスとして ZFS ボリュームを作成できます。
ZFS ボリュームの詳細については、「ZFS ボリューム」を参照してください。