zfs get コマンドでは、スクリプトで使用できるように設計された -H および - o オプションを利用できます。-H オプションを使用すると、ヘッダー情報を省略し、空白をタブ文字で置き換えることができます。空白が揃うことで、データが見やすくなります。-o オプションを使用すると、次の方法で出力をカスタマイズできます。
リテラル name は、「ZFS のプロパティーの紹介」節で定義したプロパティーのコンマ区切りリストと組み合わせて使用できます。
出力対象となるリテラルフィールド name、value、property、および source のコンマ区切りリストのあとに、空白 1 つと引数 1 つ。この引数は、プロパティーのコンマ区切りリストとなります。
次の例では、-zfs get の -H および o オプションを使用して、1 つの値を取得する方法を示しています。
# zfs get -H -o value compression tank/home on |
-p オプションを指定すると、数値が正確な値として出力されます。たとえば、1M バイトは 1000000 として出力されます。このオプションは、次のように使用できます。
# zfs get -H -o value -p used tank/home 182983742 |
前述のどのオプションの場合にも、-r オプションを使用して、要求した値をすべての子孫について再帰的に取得できます。次の例では、-H、-o、および -r オプションを使用して、export/home およびその子孫のデータセット名と used プロパティーの値を取得しています。ヘッダー出力は省略されています。
# zfs get -H -o name,value -r used export/home export/home 5.57G export/home/marks 1.43G export/home/maybee 2.15G |