ATOK for Solaris ユーザーガイド

はじめに

ATOK for Solaris は、日本語の入力および変換を行うソフトウェアです。このマニュアルでは、Solaris 10 オペレーティングシステム上での ATOK for Solaris の基本的な操作方法について説明 します。ユーティリティ全般の詳細情報は、ATOK for Solaris のオンラインヘルプで提供します。このマニュアルを読む前に、『Solaris 10 ご使用にあたって』で ATOK for Solaris に関す る最新情報をご確認ください。また、ATOK for Solaris の概要とセットアップ方法について は、『日本語環境ユーザーズガイド』を参照してください。

日本語入力ソフト ATOK for Solaris は、次のような機能を提供することにより、質の高い文書の作成や入力の効率化を支援します。

また、Windows 版の ATOK と同等の操作で文字を入力および変換できるため、Solaris および Windows 環境を併用している場合も、統一した日本語入力環境を利用できます。

対象読者

このマニュアルは、かな漢字変換サーバーとして ATOK for Solaris を使用する方を対象としています。

旧バージョンや Windows 版および Macintosh 版の ATOK をお使いの方へ

旧バージョンの ATOK や Windows 版および Macintosh 版の ATOK それぞれで登録した単語や設定は、ATOK for Solaris でも利用できます。

環境移行支援ツールの使い方や、登録した単語を ATOK for Solaris で利用する方法については、『日本語環境ユーザーズガイド』を参照してください。

内容の紹介

第 1 章「基本操作」

ATOK パレットおよび ATOK メニューの使用方法と ATOK を使った基本的な入力方法について説明ます。

第 2 章「いろいろな文字の入力」

記号や読みのわからない漢字や難しい文字などのいろいろな文字の入力方法について説明します。

第 3 章「便利な機能」

専門用語辞書を使った変換や文字を入力するための便利な機能について説明ます。

付録 A 「「ローマ字・かな対応表」と「キー対応表」」

「ローマ字・かな対応表」と「キー対応表」を示します。

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表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P–1 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

 


sun% grep `^#define \

  XV_VERSION_STRING'

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。