Solaris 10 6/06 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)

システム要件と推奨事項

表 3–1 メモリー、スワップ、およびプロセッサの推奨事項

要件の種類 

サイズ 

インストールやアップグレードに必要なメモリー 

  • SPARC: 推奨サイズは 256M バイトです。最小サイズは 128M バイトです。

  • x86: 推奨サイズは 512M バイトです。最小サイズは 256M バイトです。


注 –

オプションのインストール機能の中には、メモリーが十分でないと有効にできないものもあります。たとえば、メモリーが足りないシステムに DVD からインストールする場合、Solaris インストールの GUI ではなく、テキストインストーラを使用する必要があります。これらのメモリー要件については、表 3–2 を参照してください。


スワップ領域 

デフォルトのサイズは 512M バイトです。 


注 –

スワップ空間をカスタマイズする必要が生じることもあります。スワップ空間は、システムのハードディスクのサイズに基づいて決まります。


プロセッサ要件 

  • SPARC: 200 MHz 以上のプロセッサが必要です。

  • x86: 120 MHz 以上のプロセッサを推奨します。ハードウェアによる浮動小数点サポートが必要です。

ソフトウェアをインストールするときに、GUI を使用する方法、ウィンドウ表示環境を使用する方法、またはウィンドウ表示環境を使用しない方法を選択できます。十分なメモリーがある場合は、デフォルトで GUI が表示されます。GUI を表示できるだけの十分なメモリーがない場合は、ほかの環境が表示されます。nowin または text ブートオプションを使用して、デフォルト設定に優先させることができます。ただし、システムのメモリー量による制限や、リモートでインストールする場合の制限があります。また、ビデオアダプタが検出されない場合、Solaris インストールプログラムは自動的にコンソールベースの環境で表示されます。表 3–2 に、これらの環境と、その表示に必要な最小メモリー要件を示します。

表 3–2 表示オプションとメモリー要件

メモリー 

インストールの種類 

説明 

  • SPARC: 128 〜 383M バイト

  • x86: 256 〜 511M バイト

テキストベース 

画像は含まれませんが、ウィンドウとほかのウィンドウを開く機能が提供されます。 

text ブートオプションを使用している場合でシステムに十分なメモリーがあるときは、ウィンドウ表示環境でインストールされます。tip ラインを介してリモートでインストールする場合や、nowin ブートオプションを使用してインストールする場合は、コンソールベースのインストールに限定されます。

  • SPARC: 384M バイト以上

  • x86: 512M バイト

GUI ベース 

ウィンドウ、プルダウンメニュー、ボタン、スクロールバー、およびアイコン画像が提供されます。