オペレーティングシステムイメージは複数の CD 上にあるため、このアップグレード手順を使用する必要があります。ほかの CD がある場合は、luupgrade コマンドに -i オプションを指定してそれらの CD をインストールします。
Solaris Live Upgrade の SUNWlur パッケージと SUNWluu パッケージをシステムにインストールします。これらのパッケージは、アップグレード先のリリースのものである必要があります。詳細な手順については、「pkgadd コマンドを使用して Solaris Live Upgrade をインストールする方法」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細は、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
次のように入力して、アップグレードするブート環境とインストールソフトウェアのパスを指定します。
# luupgrade -u -n BE_name -s os_image_path |
ブート環境のオペレーティングシステムイメージをアップグレードします。
アップグレード対象のブート環境の名前を指定します。
オペレーティングシステムイメージが置かれているディレクトリのパス名を指定します。
1 枚目の CD のインストーラ処理が完了したら、2 枚目の CD を挿入します。
この手順は前述のものと同じですが、-u オプションではなく -i オプションを使用します。メニューまたはテキストモードで、2 枚目の CD 上のインストーラを実行するように選択してください。
次のコマンドは、メニューを使用して 2 枚目の CD 上のインストーラを実行します。
# luupgrade -i -n BE_name -s os_image_path |
次のコマンドは、テキストモードで 2 枚目の CD 上のインストーラを実行します。ユーザーに入力を求めるプロンプトは表示されません。
# luupgrade -i -n BE_name -s os_image_path -O '-nodisplay -noconsole' |
追加の CD がインストールされます。ソフトウェアは、指定されたメディア上のインストールプログラムを探し、そのプログラムを実行します。インストーラプログラムは、-s で指定します。
アップグレード対象のブート環境の名前を指定します。
オペレーティングシステムイメージが置かれているディレクトリのパス名を指定します。
(省略可能) テキストモードで 2 枚目の CD 上のインストーラを実行します。ユーザーに入力を求めるプロンプトは表示されません。
インストールする CD ごとに、手順 4 と手順 5 を繰り返します。
このようにして、ブート環境をアクティブにする準備が整います。「ブート環境のアクティブ化」を参照してください。
この例では、second_disk ブート環境をアップグレードします。インストールイメージは、2 枚の CD に入っています。Solaris SOFTWARE - 1 CD と Solaris SOFTWARE - 2 CD です。-u オプションでは、CD セットのすべてのパッケージを格納するだけの領域があるかどうかを判定します。-O オプションと -nodisplay および -noconsole オプションを指定すると、2 枚目の CD の読み取りの後にキャラクタユーザーインタフェースは表示されません。これらのオプションを使用すると、情報の入力を求められません。このインタフェースを表示する場合は、これらのオプションを省略します。
アップブレード先のリリースの Solaris Live Upgrade パッケージをインストールします。
# pkgadd -d /server/packages SUNWlur SUNWluu |
Solaris SOFTWARE - 1 CD を挿入し、次のように入力します。
SPARC システムの場合:
# luupgrade -u -n second_disk -s /cdrom/cdrom0/s0 |
x86 システムの場合:
# luupgrade -u -n second_disk -s /cdrom/cdrom0/ |
Solaris SOFTWARE - 2 CD を挿入し、次のように入力します。
# luupgrade -i -n second_disk -s /cdrom/cdrom0 -O '-nodisplay \ -noconsole' Repeat this step for each CD that you need. |
インストールする各 CD について、上記の手順を繰り返します。