Solaris 10 6/06 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)

ProcedureJumpStart ディレクトリをサーバー上に作成する方法


注 –

この手順では、システムでボリュームマネージャーを実行していると仮定しています。ディスク管理にボリュームマネージャーを使用しない場合は、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』で、ボリュームマネージャーを使用しないでリムーバブルメディアを管理する方法を確認してください。


  1. JumpStart ディレクトリを作成するサーバーに、スーパーユーザーとしてログインします。

  2. サーバーに JumpStart ディレクトリを作成します。


    # mkdir -m 755 jumpstart_dir_path
    

    jumpstart_dir_path は、JumpStart ディレクトリの絶対パスです。

    たとえば、次のコマンドは、ルート (/) ディレクトリに jumpstart というディレクトリを作成し、アクセス権を 755 に設定します。


    # mkdir -m 755 /jumpstart
    
  3. 次のエントリを追加して、/etc/dfs/dfstab ファイルを編集します。


    share -F nfs -o ro,anon=0 jumpstart_dir_path
    

    たとえば、次のエントリは /jumpstart ディレクトリを共有します。


    share -F nfs -o ro,anon=0 /jumpstart
    
  4. shareall と入力し、Enter キーを押します。

  5. サンプルのカスタム JumpStart ファイルを JumpStart ディレクトリにコピーするかどうかを決定します。

    • コピーしない場合は、手順 8 に進みます。

    • コピーする場合は、次の表を利用して次に行う作業を決定します。

    サンプルのコピー元 

    参照先 

    プラットフォームに対応した Solaris Operating System DVD または Solaris SOFTWARE - 1 CD 

    サーバーの CD-ROM ドライブに、Solaris Operating System DVD または Solaris SOFTWARE - 1 CD を挿入します。 

    ボリュームマネージャーが自動的に CD をマウントします。 

    ローカルディスク上にある、プラットフォームに対応した Solaris Operating System DVD または Solaris SOFTWARE - 1 のイメージ

    Solaris Operating System DVD または Solaris SOFTWARE - 1 イメージが置かれたディレクトリに移動します。コマンド例を示します。 


    cd /export/install

  6. サンプルのカスタム JumpStart ファイルをプロファイルサーバー上の JumpStart ディレクトリへコピーします。


    # cp -r media_path/Solaris_10_606/Misc/jumpstart_sample/* jumpstart_dir_path
    
    media_path

    CD、DVD、またはローカルディスク上のイメージのパス

    jumpstart_dir_path

    カスタム JumpStart ファイルの例を配置する、プロファイルサーバー上のパス

    たとえば、次のコマンドは、jumpstart_sample ディレクトリをプロファイルサーバー上の /jumpstart ディレクトリにコピーします。

    • SPARC システムの場合:


      cp -r /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_10_606/Misc/jumpstart_sample/* /jumpstart
      
    • x86 システムの場合:


      cp -r /cdrom/cdrom0/Solaris_10_606/Misc/jumpstart_sample/* /jumpstart
      
  7. サンプル JumpStart ファイルを更新し、それらのファイルがサイトの環境内で動作するようにします。

  8. root が JumpStart ディレクトリを所有していて、そのアクセス権が 755 に設定されていることを確認します。

  9. ネットワーク上のシステムがプロファイルサーバーにアクセスできるように設定します。

    詳しい手順については、「すべてのシステムがプロファイルサーバーにアクセスできるようにする方法」を参照してください。