Solaris 10 IBM BladeCenter サーバーインストールガイド

Solaris 10 1/06 のバグと問題

IBM BladeCenter サーバーに Solaris 10 1/06 OS をインストールして使用する際に注意すべきバグと問題の一覧を、次に示します。

Solaris 10 1/06 および Solaris 10 6/06 リリースに該当するバグと問題の一覧を、次に示します。

これらのバグと問題の詳しい説明については、「Solaris 10 6/06 のバグと問題」を参照してください。

6232859: 一部の IBM BladeCenter HS20 サーバーで、システムをリブートするとハングアップする

説明: 一部の IBM BladeCenter HS20 サーバーでは、システムをリブートしようとすると、ハングアップしたようになります。ほとんどの場合、最後に表示される画面出力は次のようになります。


Rebooting...

回避方法: パッチ 118855 の最新バージョンをダウンロードして適用するか、Solaris 10 6/06 OS 以降をインストールします。

6245431: Xorg サーバーの起動に失敗する

説明: Xorg サーバーは、次のような条件下では起動できない場合があります。

シナリオ 1: この問題は、IBM BladeCenter サーバーに KVM (Keyboard Video Mouse) がない場合に発生します。Xorg サーバーの起動時にマウスが接続されていない場合は、あとでマウスを接続しようとしても、マウスは認識されず使用できません。

シナリオ 2: システムに KVM があるかどうかや、マウスが接続されているかどうかに関わらず、Xorg サーバーを起動するときに /etc/X11/xorg.conf ファイルが存在しない場合、Xorg は起動に失敗します。

回避方法: パッチ 118966 の最新バージョンをダウンロードして適用するか、Solaris 10 6/06 OS 以降をインストールします。

6334271: 最初のログイン試行を取り消したあとでログインが部分的に失敗する

説明: 新しくインストールした、以前のログインセッションがないシステムで root ユーザーとしてログインすると、Solaris 共通デスクトップ環境 (CDE) または Sun JavaTM Desktop System (Java DS) を選択するための画面が表示されます。「取消し」をクリックすると、dtlogin 画面にリセットされます。以降、root ユーザーとしてシステムにログインしようとしても、Solaris CDE と JDS のデスクトップログインの選択画面は表示されなくなります。このバグでは、しばらくすると画面が dtlogin 画面にリセットされ、root ユーザーとしてシステムにログインすることができなくなります。

回避方法: パッチ 119279 の最新バージョンをダウンロードして適用するか、Solaris 10 6/06 OS 以降をインストールします。

6337341: bge ドライバを接続すると、サイドバンド NIC の使用が破棄される

説明: IBM BladeCenter HS20 および LS20 サーバーには、bge ドライバがサポートしているオンボード Broadcom ネットワークインタフェースカード (NIC) が搭載されています。Serial Over LAN 接続をサポートするように、このドライバを更新する必要があります。

回避方法: bge ドライバを更新して SOL 接続をサポートするには、パッチ 122028 の最新バージョンをダウンロードして適用するか、Solaris 10 6/06 OS 以降をインストールします。

SOL 接続を設定する手順については、「Serial Over LAN 接続を設定する方法」を参照してください。

6339315: 不正なコンパイラによって IBM BladeCenter HS20 がリセットされる

説明: RADEON VE/7000 (R100 ベースの GPU)、Intel Xeon プロセッサが搭載されていて、Solaris 10 1/06 OS がインストールされている IBM BladeCenter サーバーで JDS に入ると、自動的にリセットが行われます。このリセットは、GNOME スプラッシュ画面が消えた直後に発生し、デスクトップが表示されます。カーソルが時計に変わり、システムが約 10 秒間動かなくなってから、システムがリセットされたことを示す BIOS POST が表示されます。

回避方法: パッチ 118966 の最新バージョンをダウンロードして適用するか、Solaris 10 6/06 OS 以降をインストールします。


注 –

パッチ 118966 をインストールすると、「6396086: マウスのホットプラグ中に、絶対座標マウスの入力イベントが Xorg サーバー起動に送られない」で説明されている問題が発生します。


6339376: ホットプラグされたマウスが、Xorg サーバーの起動前に接続されていない場合は検出されない

説明: IBM BladeCenter サーバーに KVM があり、Xorg サーバーの起動前に物理マウスが接続されていない場合、/etc/X11/xorg.conf ファイルでマウスプロトコルが auto に設定されていると、/dev/mouse は使用できません。マウスをホットプラグしようとすると、拒否されます。

回避方法: パッチ 121803 の最新バージョンをダウンロードして適用するか、Solaris 10 6/06 OS 以降をインストールします。