Solaris 10 IBM BladeCenter サーバーインストールガイド

rules ファイルの妥当性を検査する

rules ファイルとプロファイルは、check スクリプトを実行して、これらのファイルが正しく設定されていることを確認してからでないと使用できません。すべてのルールとプロファイルが正しく設定されていれば、rules.ok ファイルが作成されます。カスタム JumpStart インストールソフトウェアは、このファイルを使ってシステムとプロファイルを照合します。

check スクリプトの動作を、次の表で説明します。

表 1–4 check スクリプト機能

手順 

説明 

rules ファイルの構文が正しいかどうかがチェックされます。

 

check は、ルールキーワードが正当かどうか、および各ルールに対して begin フィールド、 class フィールド、および finish フィールドが指定されているかどうかを確認します。begin フィールドおよび finish フィールドは、ファイル名でなくマイナス記号 (-) でも可能です。

rules ファイルにエラーがなければ、ルールに指定された各プロファイルの構文が正しいかどうか検査されます。

エラーが見つからなければ、check によって rules ファイルから rules.ok ファイルが作成され、すべてのコメント行と空白行が削除され、ルールはすべて保持されて、ファイルの末尾に次のコメント行が追加されます。

# version=2 checksum=num

Procedurerules ファイルの妥当性を検査する方法

check スクリプトは、Solaris SOFTWARE DVD または Solaris SOFTWARE 1 – CD の Solaris_Solaris_version/Misc/jumpstart_sample ディレクトリにあります。

  1. check スクリプトが JumpStart ディレクトリにあることを確認します。


    注 –

    check スクリプトは、Solaris 10 SOFTWARE DVD または Solaris SOFTWARE - 1 CD 上の Solaris_Solaris_ version/Misc/jumpstart_sample ディレクトリにあります。


  2. JumpStart ディレクトリに移動します。

  3. check スクリプトを実行して、rules ファイルの妥当性を検査します。


    $ ./check -p path -r filename
    
    -p path

    使用しているシステムの check スクリプトではなく Solaris 10 ソフトウェアイメージの check スクリプトを使用して、rules の妥当性を検査します。path は、ローカルディスク上のイメージ、または Solaris DVD または Solaris SOFTWARE - 1 CD にマウントされているイメージです。

    このオプションを使用して、システムが前のバージョンの Solaris を実行している場合に最新バージョンの check を実行します。

    -r filename

    名前が rules 以外の rules ファイル名を指定します。このオプションを使用すると、rules ファイルに組み込む前にルールの妥当性を検査できます。

    check スクリプトを実行すると、rules ファイルと各プロファイルの妥当性がレポートされます。エラーがレポートされない場合は、スクリプトによって次のように表示されます。


    The custom JumpStart configuration is ok
  4. rootrules.ok ファイルを所有していて、そのアクセス権が 644 に設定されていることを確認します。