Solaris 10 IBM BladeCenter サーバーインストールガイド

Serial Over LAN 接続の設定 (インストール後)

この節では、システムをリモートで管理するように Serial Over LAN 接続を設定する方法を説明します。この手順は、Solaris OS インストールが完了したあとで実行してください。BladeCenter 管理モジュール (Management Module、MM) コマンド行インタフェースにより、SOL 接続を介して IBM BladeCenter サーバーのテキストコンソールのコマンドプロンプトにアクセスできます。システムをリモートで管理する場合は、最初にこの接続を設定する必要があります。BladeCenter システム MM の詳細は、http://researchweb.watson.ibm.com/journal/rd/496/brey.htmlを参照してください。

ProcedureSerial Over LAN 接続を設定する方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細は、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. /etc/ttydefs の値を次のように変更します。


    console:19200 hupcl opost onlcr:19200::console
  3. /boot/solaris/bootenv.rc ファイルの ttyb-modeconsole の値を、次のように変更します。


    setprop ttyb-mode 19200,8,n,1,h
    setprop console 'ttyb'
  4. スプラッシュイメージを除外して 19200ttyb を使用するには、/boot/grub/menu.lst ファイルの次の情報を変更します。


    #splashimage /boot/grub/splash.xpm.gz
    title Solaris 10 1/06 s10x_u1wos_19a X86 SOL
    kernel /platform/i86pc/multiboot -B console=ttyb
  5. Solaris 10 1/06 または Solaris 10 6/06 リリースを HS40 BladeCenter サーバーにインストールする場合は、次の行を asy.conf ファイルに追加します。


    name="asy" parent="isa" reg=1,0x2f8,8 interrupts=3;

    注 –

    IBM HS20 BladeCenter サーバーは、BIOS の更新により COM2 ポートの欠落に対応しています。このポートが BIOS に表示されない場合は、前述の回避方法を使用できます。または、IBM の Web サイトから最新の BIOS 更新をダウンロードできます。


  6. システムをリブートし、devfsadm コマンドを実行します。

    システムをリブートし、devfsadm コマンドを実行することで、/dev/ttyb ファイルが作成されていることが確認されます。

  7. 次の手順で SOL セッションを開始します。

    1. BladeCenter 管理モジュールの IP アドレスに Telnet 接続します。


      # telnet management-module-ip-address
      
    2. ログインし、次のコマンドを入力します。


      console -T system:blade[xx]
      

      xx は、セッションを開始するブレードのベイ番号です。

      SOL 接続が機能している場合、この時点でテキストコンソールのコマンドプロンプトにアクセスできます。

      SOL 接続が機能していない場合は、次のエラーメッセージが表示されます。


      SOL is not ready

      Serial Over LAN 接続が確立されていない場合は、手順 2、手順 3、手順 4 で変更した値が正しいことを確認します。必要に応じて手順 6 と手順 7 を繰り返して、SOL 接続を確立します。