Solaris OS インストールプログラムでは、周辺機器、ホスト名、IP アドレス、ネームサービス (該当する場合) など、システムに関する構成情報を入力する必要があります。インストールプログラムは、この構成情報の入力を求める前に、まず sysidcfg ファイル内のこの情報を調べ、次にネームサービスのデータベース (該当する場合) の情報を調べます。Solaris インストールプログラムまたはカスタム JumpStart インストールプログラムが sysidcfg ファイルで事前構成されたシステム情報を検出したときは、この情報を手動で入力するように求められません。これによって、時間とリソースが節約されます。たとえば、複数のシステムがあり、Solaris OS をインストールするたびにタイムゾーンの入力を求められないようにする場合は、sysidcfg ファイルにタイムゾーンを指定できます。
sysidcfg ファイルの詳細は、sysidcfg(4) のマニュアルページを参照してください。
テキストエディタを使って、sysidcfg という名前のファイルを作成します。
sysidcfg 構成ファイルに、指定するキーワードを入力します。ガイドラインと使用する構文については、「sysidcfg ファイルによる事前設定」を参照してください。
sysidcfg ファイルを保存します。
複数の sysidcfg ファイルを作成する場合は、それぞれのファイルを別々のディレクトリまたは別々のフロッピーディスクに保存する必要があります。
次のいずれかを介してクライアントから sysidcfg ファイルにアクセスできるようにします。
共有 NFS ファイルシステム。add_install_client コマンドに -p オプションを指定して、ネットワークからインストールするシステムを設定します。
UFS フロッピーディスクまたは PCFS フロッピーディスクのルート(/) ディレクトリ。
次の例で、同じ種類のキーボード、グラフィックカード、ポインティングデバイス情報を使用するシステムのグループの sysidcfg ファイルを示します。この例の sysidcfg ファイルが使用されている場合、インストールを続行する前に言語 (system_locale) を選択するように求められることがあります。
このデバイス情報 (キーボード、ディスプレイ、ポインタ) は、kdmconfig コマンドに -d オプションを指定して実行することで取得されました。詳細については、kdmconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。
keyboard=ATKBD {layout=US-English} display=ati {size=15-inch} pointer=MS-S timezone=US/Central timeserver=timehost1 terminal=ibm-pc name_service=NIS {domain_name=marquee.central.example.com name_server=nmsvr2(172.25.112.3)} root_password=URFUni9 |
sysidcfg ファイルを使ってネットワーク経由のインストールを行うには、インストールサーバーを設定し、システムをインストールクライアントとして追加する必要があります。詳細については、「IBM BladeCenter サーバーへの Solaris オペレーティングシステムのインストールの準備 (作業マップ)」および 「sysidcfg ファイルによる事前設定」を参照してください。
sysidcfg ファイルを使ってカスタム JumpStart インストールを行うには、プロファイルと rules.ok ファイルを作成する必要があります。「rules ファイルの作成方法」を参照してください。