Solaris システムの場合と同様に、Trusted Extensions でもウィンドウ間でデータを移動できます。ただし、データは同じラベルである必要があります。ラベルの異なるウィンドウ間で情報を転送するときは、その情報の機密度を昇格または降格することになります。
サイトのセキュリティーポリシーでこのような転送が許可され、含まれるゾーンでラベルの付け直しが許可されている必要があります。また、ユーザーはラベル間のデータ移動を承認されている必要があります。
したがって、管理者は次の手順を完了している必要があります。
『Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順』の「ラベル付きゾーンからファイルに再ラベル付けできるようにする」
『Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順』の「ユーザーによるデータのセキュリティーレベルの変更を有効にする」
マルチレベルセッションにログインしている必要があります。
両方のラベルでワークスペースを作成します。
詳細は、「特定のラベルのワークスペースを追加する」を参照してください。
移動元ファイルのラベルを確認します。
詳細は、「ファイルのラベルを判断する」を参照してください。
ソース情報が表示されたウィンドウを、ターゲットラベルのワークスペースに移動します。
詳細は、「ウィンドウを別のワークスペースに移動する」を参照してください。次の図は、同じワークスペースに配置されたラベルの異なる 2 つのエディタを示しています。
移動する情報を強調表示し、選択したものをターゲットウィンドウに貼り付けます。
選択マネージャーの確認ダイアログボックスを確認します。
このダイアログボックスには、次の情報が表示されます。
トランザクションの確認が必要な理由。
ソースファイルのラベルと所有者。
ターゲットファイルのラベルと所有者。
転送用に選択されたデータの種類、ターゲットファイルの種類、およびデータのサイズ (バイト単位)。デフォルトでは、選択されたデータはテキスト形式で表示されます。
トランザクションを完了するための残り時間。時間の長さおよびタイマーの使用は、サイトの設定により異なります。
(省略可能) 「表示形式 (View As)」メニューで、ソース情報の表示方法を選択します。
データのラベルを変更するかどうかを確定します。