LOCAL DEFINITIONS セクションでは、COLOR NAMES キーワードに続いて、0 個以上の色の割り当てを行うことができます。label_encodings ファイルの COLOR NAMES セクションで格付けに対応する色を定義しないと、黒が使用されます。次の抜粋に色のデフォルト値を示します。
COLOR NAMES: label= Admin_Low; color= #bdbdbd; label= PUB; color= blue violet; label= SBX PLAYGROUND; color= yellow; label= CNF; color= navy blue; label= CNF : INTERNAL USE ONLY; color= blue; label= CNF : NEED TO KNOW; color= #00bfff; label= CNF : RESTRICTED; color= #87ceff; label= Admin_High; color= #636363; |
ラベルおよびラベル内の語句への配色には、次の構文を使用します。
label= label-name; color= color-name; word= label-name; color= color-name; |
color-name の値は、テキストで表した色の名前または 16 進数で表した色の値です。色は、語句またはラベルに関連付けられます。指定されたラベル構成要素がラベルに含まれる場合は、ラベル構成要素に割り当てられている色が必ず背景色として表示されます。文字の補色の計算は、ウィンドウのソフトウェアによって行われます。
色の値については、「色の値」を参照してください。色の指定方法については、本書では完全には説明していません。詳細は、/usr/openwin/share/man ディレクトリにある X11(5) のマニュアルページを参照してください。さらに詳しくは、『X ウィンドウ・システム・ユーザ・ガイド』(ソフトバンククリエイティブ発行、1993) の「カラー指定」を参照してください。
色は、次の項で説明する順序規則に従ってラベル構成要素に割り当てられます。色を使用したデスクトップの例を図 5–2 に示します。PUBLIC、INTERNAL、および NTK_SALES のワークスペースボタンに、互いに異なり、標準のワークスペースボタンとも異なる色を使用しています。
ラベルに使用される色は、次の規則に従って決定されます。
1 つまたは複数の色を指定したコンパートメント語句がラベルにあれば、最初の word= 値に関連付けられた色の値が使用される。
色に関連付けられたコンパートメント語句がラベルにない場合でも、ラベル名に一致するものがあれば、その指定した色が使用される。
ラベル名に一致するものがない場合は、ラベルの格付けとして最初に指定した label= 値に関連付けられた色が使用される。
格付けに色が割り当てられていない場合は、同じ格付けの最初のラベルに割り当てられた色が使用される。
この例では、システムの色定義は次のとおりです。
label= u; color= green label= c; color= blue label= S; color= red; word= B; color= orange; label= TS; color= yellow; label= TS SA; color= khaki; |
規則の結果、色は次のとおり表示されます。
黄が TS 格付けに割り当てられているので、ラベル TS A は黄の背景で表示される。規則 3。
ラベルに語句 B が含まれない限り、C 格付けのラベルは青で表示される。規則 2。
語句 B がオレンジであるので、C B 格付けのラベルはオレンジで表示される。規則 1。
U 格付けのラベルは常に緑で表示される。エンコーディングファイルで、語句 B は格付け U では表示されない。規則 2。
この例は規則 4 を示しています。TS SA が TS 格付けを含む唯一のラベルであるので、ラベル TS の色表示はカーキです。TS SA の色表示はカーキに定義されています。
label= u; color= green label= c; color= blue label= S; color= red; word= B; color= orange; label= TS SA; color= khaki; |
/usr/openwin/lib/rgb.txt データベースは、色の名前を赤、緑、および青の値に変換します。rgb.txt ファイルでは、サイトのラベルに使用する色の名前を参照できます。16 進数の色の値も使用できます。
色の値の主な要点を簡潔に説明すると、次のとおりです。
色の値によって、その色を構成する赤、緑、青 (RGB) の割合を指定できます。
RGB 値は、0 から FF までの 16 進数を 3 つ組み合わせることによって指定できます。それぞれの 16 進数が、その色に含まれる赤、緑、および青の量を示します。
たとえば、純粋な赤は #FF0000、純粋な緑は #00FF00、純粋な青は #0000FF、純粋な白は #FFFFFF、そして純粋な黒は #000000 です。詳細は、/usr/openwin/share/man ディレクトリにある X11(5) のマニュアルページを参照してください。
画面で使用できる色の数は、次の要因によって決まります。
色の指定に使用できるメモリーの容量
カラープレーンの数
カラーセルを使用しているクライアントの数
ほかのアプリケーションが専用のカラーマップを使用しているかどうか
色名計画シートの例については、表 6–8 を参照してください。色の割り当てについては、「ラベルや語句に色を割り当てる」を参照してください。