Solaris Trusted Extensions インストールと構成 (Solaris 10 11/06 および Solaris 10 8/07 リリース版)

Trusted Extensions でのユーザーセキュリティーの計画

Trusted Extensions ソフトウェアでは、ユーザーに対して妥当なセキュリティーデフォルト設定を提供しています。このようなセキュリティーデフォルト設定を表 1–2 に示します。2 つの値が示されている場合、最初の値がデフォルト値です。セキュリティー管理者は、サイトのセキュリティーポリシーに合わせてデフォルト値を変更できます。セキュリティー管理者がデフォルト設定を行なったあと、システム管理者がすべてのユーザーを作成できます。それらのユーザーは設定されたデフォルト値を継承します。このようなデフォルト設定のキーワードや値については、label_encodings(4) および policy.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

表 1–2 ユーザーアカウントに関する Trusted Extensions のセキュリティーデフォルト設定

ファイル名 

キーワード 

値 

/etc/security/policy.conf

IDLECMD

lock | logout

 

IDLETIME

30

 

LABELVIEW

showsl | hidesl

 

CRYPT_ALGORITHMS_ALLOW

1,2a,md5

 

CRYPT_DEFAULT

_unix_

 

LOCK_AFTER_RETRIES

no | yes

 

PRIV_DEFAULT

basic

 

PRIV_LIMIT

all

 

AUTHS_GRANTED

solaris.device.cdrw

 

PROFS_GRANTED

Basic Solaris User

/etc/security/tsol/label_encodings の LOCAL DEFINITIONS セクション

Default User Clearance 

CNF NEED TO KNOW

Default User Sensitivity Label 

PUBLIC

システム管理者は、すべてのユーザーに適切なシステムデフォルト値を設定するための標準ユーザーテンプレートを作成できます。たとえば、デフォルトでは各ユーザーの初期シェルは Bourne シェルです。システム管理者は、各ユーザーに対して C シェルを設定したテンプレートを作成できます。詳細は、Solaris 管理コンソール のオンラインヘルプで「ユーザーアカウント」を参照してください。