Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順

Procedureトラステッドエディタとして任意のエディタを割り当てる

トラステッドエディタは、環境変数 $EDITOR の値をエディタとして使用します。

始める前に

大域ゾーンで、役割になっている必要があります。

  1. $EDITOR 変数の値を確認します。


    # echo $EDITOR
    

    次のエディタを使用できます。$EDITOR 変数は設定されていない場合もあります。

    • /usr/dt/bin/dtpad – CDE で用意されているエディタです。

    • /usr/bin/gedit – Java Desktop System, Release number で用意されているエディタです。Solaris Trusted Extensions (JDS) はそのデスクトップのトラステッドバージョンです。

    • /usr/bin/vi – ビジュアルエディタです。

  2. $EDITOR 変数の値を設定します。

    • 値を固定的に設定するには、役割のシェル初期設定ファイルで値を修正します。

      たとえば、役割のホームディレクトリで、Korn シェルについては .kshrc ファイルを、C シェルについては .cshrc ファイルを修正します。

    • 現在のシェル用に値を設定するには、端末ウィンドウで値を設定します。

      たとえば、Korn シェルでは次のコマンドを使用します。


      # setenv EDITOR=pathname-of-editor
      # export $EDITOR

      C シェルでは次のコマンドを使用します。


      # setenv EDITOR=pathname-of-editor
      

      Bourne シェルでは次のコマンドを使用します。


      # EDITOR=pathname-of-editor
      # export EDITOR

例 5–1 トラステッドエディタ用のエディタの指定

セキュリティー管理者役割が、システムファイルの編集に vi を使用するとします。この役割になっているユーザーが、役割のホームディレクトリにある .kshrc 初期設定ファイルを修正します。


$ cd /home/secadmin
$ vi .kshrc

## Interactive shell
set -o vi
...
export EDITOR=vi

次にどのユーザーがセキュリティー管理者役割になっても、 vi がトラステッドエディタとなります。