Trusted Extensions では、セキュリティー管理者がシステムのデフォルトのセキュリティー設定を変更したり、それにアクセスしたりします。
セキュリティー設定は、/etc/security ディレクトリと /etc/default ディレクトリにあるファイルに記述されています。Solaris システムでは、スーパーユーザーがこれらのファイルを編集することができます。Solaris のセキュリティー情報については、『System Administration Guide: Security Services』の第 3 章「Controlling Access to Systems (Tasks)」を参照してください。
システムのセキュリティーデフォルトを変更するのは、サイトのセキュリティーポリシーで許可されている場合のみにしてください。
大域ゾーンでセキュリティー管理者役割になります。
トラステッドエディタを使用して、システムファイルを編集します。
詳細は、「Trusted Extensions の管理ファイルを編集する」を参照してください。
次の表に、セキュリティーファイルとファイル内で変更すべきセキュリティーパラメータの一覧を示します。
ファイル |
作業 |
参照先 |
---|---|---|
/etc/default/login |
パスワード試行の許容回数を減らします。 |
『System Administration Guide: Security Services』の「How to Monitor All Failed Login Attempts」にある例を参照してください。 passwd(1) のマニュアルページ |
/etc/default/kbd |
キーボードでの停止を無効にします。 |
『System Administration Guide: Security Services』の「How to Disable a System’s Abort Sequence」 注 – 管理者がデバッグの目的で使用するホストでは、KEYBOARD_ABORT のデフォルト設定によって kadb カーネルデバッガへのアクセスが許可されています。デバッガの詳細は、kadb(1M) のマニュアルページを参照してください。 |
/etc/security/policy.conf |
ユーザーパスワードに対してより強力なアルゴリズムを要求します。 このホストのすべてのユーザーから基本的な特権を削除します。 このホストのユーザーを Basic Solaris User の承認に制限します。 |
policy.conf(4) のマニュアルページ |
/etc/default/passwd |
ユーザーに頻繁なパスワード変更を要求します。 ユーザーに最大限に異なるパスワードの設定を要求します。 より長いユーザーパスワードを要求します。 辞書で見つからないようなパスワードを要求します。 |
passwd(1) のマニュアルページ |