Trusted Extensions のプリンタサーバーで管理されるプリンタは、本文ページ、バナーページ、およびトレーラページにラベルを印刷します。このようなプリンタは、プリンタサーバーのラベル範囲内にあるジョブを印刷できます。プリンタサーバーにアクセスできる任意の Trusted Extensions ホストが、サーバーに接続されたプリンタを利用できます。
Trusted Extensions ネットワーク用のプリンタサーバーを決定します。このプリンタサーバー上の大域ゾーンで、システム管理者役割である必要があります。
Solaris 管理コンソールを起動します。
詳細は、「Solaris 管理コンソールでローカルシステムを管理する」を参照してください。
「ファイル」ツールボックスを選択します。
ツールボックスのタイトルには、Scope=Files, Policy=TSOL が含まれています。
プリンタサーバーのポート 515/tcp を使用して大域ゾーンを構成し、マルチレベル印刷を可能にします。
ポートを大域ゾーンに追加して、プリンタサーバー用のマルチレベルポート (MLP) を作成します。
接続されているすべてのプリンタの特性を定義します。
コマンド行を使用します。印刷マネージャーの GUI は大域ゾーンでは機能しません。
# lpadmin -p printer-name -v /dev/null \ -o protocol=tcp -o dest=printer-IP-address:9100 -T PS -I postscript # accept printer-name # enable printer-name |
プリンタサーバーに接続されている各プリンタにプリンタモデルスクリプトを割り当てます。
モデルスクリプトが、指定したプリンタでバナーページとトレーラページをアクティブにします。
スクリプトについては、「プリンタモデルスクリプト」を参照してください。プリンタのドライバ名が Foomatic で始まる場合は、foomatic のモデルスクリプトを 1 つ指定します。1 つの行で次のコマンドを使用します。
$ lpadmin -p printer \ -m { tsol_standard | tsol_netstandard | tsol_standard_foomatic | tsol_netstandard_foomatic } |
すべてのプリンタに対して、ADMIN_LOW から ADMIN_HIGH のデフォルトプリンタラベル範囲を使用する場合、ラベル設定はこれで完了です。
印刷を可能にするすべてのラベル付きゾーンで、プリンタを構成します。
プリンタサーバーとして、大域ゾーンの all-zones IP アドレスを使用します。
各ゾーンでプリンタをテストします。
Solaris 10 7/10 リリース以降、管理ラベルつまり ADMIN_HIGH、ADMIN_LOW のいずれかが付いたファイルでは、印刷時の本文ページに ADMIN_HIGH が印刷されます。label_encodings ファイル内のもっとも高い値のラベルとコンパートメントが、バナーページとトレーラページにラベル付けされます。
root として、および一般ユーザーとして、次の手順を実行します。
プリンタラベル範囲を制限する – 「プリンタに制限付きのラベル範囲を構成する」
ラベル付き出力を禁止する – 「Trusted Extensions の印刷制限の引き下げ (作業マップ)」
このゾーンをプリンタサーバーとして使用する – 「Trusted Extensions クライアントがプリンタにアクセスできるようにする」