Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順

Proceduredtappsession で Trusted Extensions を遠隔管理する

dtappsession プログラムを使用すると、管理者は CDE を実行している遠隔システムを管理することができます。

dtappsession は、遠隔システムにモニターがないときに役立ちます。たとえば、大規模サーバーでドメインを管理するとき、dtappsession がしばしば使用されます。詳細は、dtappsession(1) のマニュアルページを参照してください。

始める前に

ラベル付きシステムでは、大域ゾーンの管理役割である必要があります。ラベルなしシステムでは、遠隔システムで定義されている役割である必要があります。役割のプロファイルシェルから、遠隔ログインを実行します。

  1. (省略可能) 遠隔セッション専用のワークスペースを作成します。

    遠隔の CDE アプリケーションとローカルアプリケーションとの混同を避けるために、この手順専用の管理役割ワークスペースを作成します。詳細は、『Oracle Solaris Trusted Extensions ユーザーズガイド』「特定のラベルのワークスペースを追加する」を参照してください。

  2. 遠隔ホストにログインします。

    rlogin コマンドまたは ssh コマンドを使用することができます。


    $ ssh remote-host
    
  3. 遠隔の管理を開始します。

    端末ウィンドウで、dtappsession コマンドに続いてローカルホストの名前を入力します。


    $ /usr/dt/bin/dtappsession local-host
    

    遠隔ホスト上で実行されているアプリケーションマネージャーが、ローカルホスト上で表示されます。「終了」ダイアログボックスも表示されます。

  4. 遠隔ホストを管理します。

    Trusted CDE から遠隔セッションを起動した場合、Trusted_Extensions フォルダのアクションを使用することができます。

  5. 終了したら、「終了」ボタンをクリックします。

    遠隔ホストの名前と「終了」ボタンを示すダイアログボックス
    注意 – 注意 –

    アプリケーションマネージャーを閉じてもログインセッションは終了しないため、これはお勧めできません。


  6. 端末ウィンドウで、遠隔のログインセッションを終了します。

    hostname コマンドを使用して、ローカルホスト上にいることを確認します。


    $ exit
    $ hostname
    local-host