この節では、拡張操作と、tsol_lbuild_create()、 tsol_lbuild_get()、および tsol_lbuild_set() ルーチンに渡すことができる有効な値について説明します。tsol_lbuild_create() に渡される値は、それの戻り値に格納されます。戻り値の型は ModLabelData です。パラメータに返される値には、tsol_lbuild_get() および tsol_lbuild_set() の呼び出しによってアクセスできます。ModLabelData 構造体は、「ModLabelData 構造体」で説明されています。tsol_lbuild_create(3TSOL)、tsol_lbuild_get(3TSOL)、および tsol_lbuild_set(3TSOL) のマニュアルページを参照してください。
すべての拡張操作は、tsol_lbuild_get() に渡すのに有効です。ただし、LBUILD_WORK_SL および LBUILD_WORK_CLR の操作は、tsol_lbuild_set() または tsol_lbuild_create() に渡すのに有効ではありません。これらの値はユーザー入力に基づいてラベルビルダーによって設定されるためです。この例外は、次の操作の説明にも記されています。
LBUILD_MODE – 機密ラベルまたは認可上限を作成するためのユーザーインタフェースを作成するように tsol_lbuild_create() に指示することができます。デフォルト値は LBUILD_MODE_SL です。
LBUILD_VALUE_SL – モードが LBUILD_MODE_SL のときに「Label」フィールドに表示される最初の機密ラベル。デフォルト値は ADMIN_LOW です。
LBUILD_VALUE_CLR – モードが LBUILD_MODE_CLR のときに「Label」フィールドに表示される最初の認可上限。デフォルト値は ADMIN_LOW です。
LBUILD_USERFIELD – ラベルビルダーのダイアログボックスの最上部に表示される文字列プロンプト。 デフォルト値は NULL です。
LBUILD_SHOW – ラベルビルダーのダイアログボックスを表示または非表示にします。デフォルト値は FALSE です。
TRUE – ラベルビルダーのダイアログボックスを表示します。
FALSE – ラベルビルダーのダイアログボックスを非表示にします。
LBUILD_TITLE – ラベルビルダーのダイアログボックスの最上部に表示される文字列タイトル。デフォルト値は NULL です。
LBUILD_WORK_SL – ユーザーが作成する機密ラベル。ユーザーが「Update」ボタンを選択したり、対話式にオプションを選択すると、この値はユーザーの入力に基づいて更新されます。デフォルト値は ADMIN_LOW です。tsol_lbuild_set() または tsol_lbuild_create() に対して有効な拡張操作ではありません。
LBUILD_WORK_CLR – ユーザーが作成する認可上限。ユーザーが「Update」ボタンを選択したり、対話式にオプションを選択すると、この値はユーザーの入力に基づいて更新されます。デフォルト値は ADMIN_LOW です。tsol_lbuild_set() または tsol_lbuild_create() に対して有効な拡張操作ではありません。
LBUILD_X – 画面の左上隅に対する、ラベルビルダーのダイアログボックスの左上隅からの X 軸方向のオフセット (ピクセル単位)。デフォルトでは、ラベルビルダーのダイアログボックスは画面中央に配置されます。
LBUILD_Y – 画面の左上隅に対する、ラベルビルダーのダイアログボックスの左上隅からの Y 軸方向のオフセット (ピクセル単位)。デフォルトでは、ラベルビルダーのダイアログボックスは画面中央に配置されます。
LBUILD_UPPER_BOUND – ラジオボタンとしてユーザーに使用可能な最高位格付け、および関連コンパートメントとマーキング。これらのボタンは、ラベルまたは認可上限を対話式に作成するために使用されます。指定する値はユーザーの範囲内である必要があります。値を指定しない場合、この値はユーザーのワークスペース機密ラベルになります。または、実行可能ファイルが sys_trans_label 特権を持つ場合、この値はユーザーの認可上限です。
LBUILD_LOWER_BOUND – ラジオボタンとしてユーザーに使用可能な最下位格付け、および関連コンパートメントとマーキング。これらのボタンは、ラベルまたは認可上限を対話式に作成するために使用されます。この値はユーザーの最小ラベルです。値を指定しない場合、この値はユーザーの属性によって指定されるデフォルトに基づきます。
LBUILD_CHECK_AR – ユーザー作成のラベルがユーザーの範囲内であるかを検査します。値 1 は「検査する」、値 0 は「検査しない」です。ラベルが範囲外の場合、エラーメッセージがユーザーに表示されます。デフォルト値は 1 です。
LBUILD_VIEW – 内部ラベル表現または外部ラベル表現を使用するか否かを決定します。デフォルト値は LBUILD_VIEW_EXTERNAL です。