Solaris Trusted Extensions 開発ガイド

トラステッド X ウィンドウシステムのセキュリティー属性

トラステッド X ウィンドウシステムのインタフェースは、さまざまな X ウィンドウシステムオブジェクトのセキュリティー関連属性の情報を管理します。Motif のみによって GUI アプリケーションを作成することができます。Motif アプリケーションは、Xlib オブジェクトのセキュリティー属性の情報を処理する Motif ウィジェットを基礎にして、Xlib オブジェクト ID を取得するために XToolkit ルーチンを使用します。

トラステッド X ウィンドウシステムインタフェースによってセキュリティー属性の情報が取得される X ウィンドウシステムのオブジェクトは、ウィンドウ、プロパティー、X ウィンドウサーバー、およびクライアントと X ウィンドウサーバー間の接続です。Xlib には、ウィンドウ、プロパティー、表示、およびクライアント接続 ID を取得する呼び出しがあります。

ウィンドウは、ユーザーに対して出力を表示し、クライアントからの入力を受け入れます。

プロパティーは、プロパティー名によってアクセスされるデータの任意の集まりです。プロパティー名およびプロパティータイプは「アトム」によって参照できます。これは一意の 32 ビットの識別子であり、文字の名前文字列です。

ウィンドウ、プロパティー、およびクライアント接続のセキュリティー属性は、所有者 ID および機密ラベル情報から構成されます。これらの属性を収集するための構造体については、「X11 のデータ型」を参照してください。セキュリティー属性情報を取得および設定するインタフェースについては、「Trusted Extensions X ウィンドウシステム API」を参照してください。