オプションのキーワード maxclass= では、語句に関連付ける最上位の格付けを指定します。この格付けは、このキーワードの直後の空白文字に続く最初の空白文字以外の文字から、次のセミコロンまたは改行コードまでと見なされます。格付けとして、CLASSIFICATIONS: セクションに定義した格付けの短形式名、長形式名、代替名のいずれかを指定できます。語句に関連付けられる最上位の格付けが、キーワード value= で最大値を指定した格付けと同じ場合は、このキーワードを指定する必要はありません。
キーワード maxclass= は、非常に慎重に使用する必要があります。ある語句をそれより上位の格付けを持つラベルと組み合わせたときに、そのラベルの格付けの上昇を防ぐために maxclass= を指定する場合は、特に注意が必要です。そのような組み合わせを行うと、maxclass が指定された語句が自動的に削除されます。付録 B 「説明付きのエンコーディングサンプル」に示す maxclass= 指定を行なった bravo4 と charlie という語句に注目してください。これらはインバース語句であり、より上位の格付けを持つラベルと組み合わせると削除されます。
bravo4 という語句には、SECRET という minclass と maxclass、および組み合わせ制約が設定されています。この組み合わせ制約では、bravo4 がラベルの格付けで独立していることを規定しています。したがって、bravo4 を含むことができる有効なラベルは、SECRET BRAVO4 だけです。bravo4 は、ビット位置 12 のインバースマーキングビットに関連付けられており、マーキングビット 12 を使用する唯一の語句であるため、SECRET BRAVO4 をほかのラベルと組み合わせると、インバースビットが強制的に 1 に変更され、bravo4 は実質的に bravo2 になります。これらの語句の詳細については、付録 B 「説明付きのエンコーディングサンプル」を参照してください。
charlie という語句にも、SECRET という minclass と maxclass が設定されています。また、組み合わせ制約と必須組み合わせが設定されており、ラベルで charlie が alpha2 とだけ表示されることを規定しています。したがって、charlie という語句を含むことができる有効なラベルは、SECRET ALPHA2 CHARLIE だけです。charlie は、ビット位置 17 のインバースマーキングビットに関連付けられており、マーキングビット 17 を使用する唯一の語句であるため、 SECRET ALPHA2 CHARLIE をほかのラベルと組み合わせると、インバースビットが強制的に 1 に変更され、ラベルから charlie が削除されます。これらの語句の詳細については、付録 B 「説明付きのエンコーディングサンプル」を参照してください。