オプションのキーワード omaxclass= では、語句の出力される最上位の格付けを指定します。出力される最上位の格付けは、語句を出力できる (つまり、内部形式を変換し、人が読める形式にしたラベルに語句を表示できる) 最上位の格付けです。この格付けは、このキーワードの直後の空白文字に続く最初の空白文字以外の文字から、次のセミコロンまたは改行コードまでと見なされます。格付けとして、CLASSIFICATIONS: セクションに定義した格付けの長形式名、短形式名、代替名のいずれかを指定できます。語句に関連付けられる出力される最上位の格付けが、キーワード value= で最大値を指定した格付けと同じ場合は、このキーワードを指定する必要はありません。
このキーワードは、EFTO (Encrypt For Transmission Only、転送専用の暗号化) などのマーキングをサポートしています。このようなマーキングは、人が読める UNCLASSIFIED のラベルにだけ表示する必要がありますが、UNCLASSIFIED より上位の格付けを持つすべてのラベルにも意味的には存在します。マーキングビット N により、 EFTO をサポートするには、マーキングビット N を、UNCLASSIFIED より上位の格付けに関連付けられるデフォルトビットとしてエンコーディングファイルに指定する必要があります。
CLASSIFICATIONS: name= UNCLASSIFIED; value= 1; name= CONFIDENTIAL; value= 4; initial markings= N; name= SECRET: value= 5; initial markings= N; name= TOP SECRET; value= 6; initial markings= N;
次に、omaxclass の UNCLASSIFIED に、EFTO を語句に指定します。
name= EFTO; omaxclass=UNCLASSIFIED; MARKINGS= N;
これらの指定を行うと、EFTO は、CONFIDENTIAL、SECRET、TOP SECRET という格付けを持つラベルの人が読める形式には表示されなくなりますが、これらのラベルの内部 (ビット) 表現には存在します。これらの指定を行なったうえで、UNCLASSIFIED EFTO という情報ラベルを SECRET ラベルの 1 つと組み合わせると、結果は SECRET になります。